Googleが、いろいろな本の内容をオンライン化したいというその出口は、このインスタント出版機だったのね。
まだ英語版しかないと思うけれど、200万種類の本のイメージがあって、欲しい本を注文すると5分後に本になって出てくると言う仕組み。Google BooksのサイトにPDFイメージがすべて保存されていてオンデマンドでダウンロードされて、それが印刷され、そして製本されるんだろう。
ハードカバーは難しいとは思うけれど、文庫本やペーパーバックのように内容だけ読めればいいやというのならばこちらでいいのか。課題はコストだと思うけれど、大量印刷/大量製版に比べるとどうなんだろうか?
あまり売れない本だったら、こちらの方がいいなぁ。
古くて廃刊になったもので、ぜひ読みたいと思っても本屋どころか地元の図書館にもなくて、全国の図書館や古本屋で探さないと読めない。そういった本はぜひオンライン化してほしい。
でもちょっと待って、Kindleなどのものであれば印刷しなくてもいいじゃないか。私はWebで情報をやりとりしていることが多いので、印刷しなくてもいいんじゃないかと思っている。
ところで、このインスタント出版機が出てくると脅威になるのではないかと思う業種がある。
1つは印刷業。大量に印刷するのは問題ないけれど、少量多品種の仕事をしていたところは、自動化の流れは人件費が抑えられるので怖い気がする。
もう一つは、出版業というよりもブックオフのような中古本を扱うところ。
主として漫画が中古市場で流通して、最初に販売された本の数倍の量が流通していると思う。読み捨てされるような本は、これからも同じように流通されるのだろうか?
kindleのような端末では読み捨てされるような本と検索される本が入り、ハードカバーの本はじっくり読んでみたい、自分の血肉になるような大切な本を手元に置きたいという住み分けが進んでいくのではないかと思う。
ただみんながみんなそう思っているわけではないので、市場の動向、著作権、ニーズ、シーズによって揉まれていくんだろうな。