12月
09
2013

3Dプリンティング


林信行の「今そこにある未来」セミナー(1) 3Dプリンティングによる第3次iT革命 (カドカワ・ミニッツブック)

  • 林信行
  • ブックウォーカー

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書評

3Dプリンティングというのが、最近話題になっている。

いわゆるプリンタはコンピューターのデータを紙に印刷する。
3Dプリンタとは、紙ではなくて3次元の物体をつくるプリンタである。

40年ぐらい前にタイプライターのような文字をガタガタと印刷するものから始まった。
それからプリンターは新しいものがどんどん発明されていき、点々をつくって文字を埋めていくドットプリンター、感熱紙というのを使い熱で印刷するもの、コピー機のようなレーザープリンター、インクを吹き出すインクジェットプリンターと変わってきた。印刷されるものは、より精密により高速により美しくなった。

私がこの3Dプリンターを知ったのは5年くらい前だったろうか。
樹脂を一層一層積み重ねていくもので、時間はかかるし、小さなものしかできない。

スタートレックというSFドラマや映画はご存知だろうか?
そのドラマの中では、レプリケーターというものがあり、「コーヒー」や「スープ」というだけで電子レンジのような機械の中で、容器と一緒に飲み物や食べ物が作られるのである。

3Dプリンターはまだまだ未熟でつくりあげるもの1昼夜だったり時間がかかるけれど、やがては技術が進化して普通に見られるものになるのではないか。まずは多品種少量生産のモノやオーダーメイドのものが3Dプリンタで作らていくのではないか。本の中で例として上げられていた、歯のかぶせものやインプラントは、人によって全く形や大きさが違う。

先日も私が歯医者に行って詰め物をした。まずレントゲンをとって歯科技工士に依頼してつくってもらう。それを歯医者さんが微調整をして詰めるということをしていた。早くても一週間はかかったが、3Dプリンタだと翌日かすぐにでもできてしまうようになるのではないだろうか?

2020年代の後半は、3Dプリンタを使った製造業の時代になるのではないかとも言われる。
工場で高価な機械と場所と経験のある人たちでしかなしえなかったものが、3Dプリンタを使って個人の好みに沿ったものを自由に作れるようになる。Appleのようなデザインが優れた会社が、たくさん出てくるのではないかと言われる。

この本(3Dプリンティングによる第3次iT革命 (カドカワ・ミニッツブック))を読むと、そんな時代が変わっていくという予感を感じる。この本こそ、従来の本の一章か二章ぐらいの量で10分ぐらいで読めるが、興味のあるところをしっかりと読者に伝えるという新しい媒体だと感じた。ただ実現するには課題が山積みだとも書かれていた。その課題を1つずつ乗り越えながら見ていくさまを、この本を読みながら感じ取ってほしい。

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