11月
21
2013

[本]不格好経営

DeNAの元社長南場さんの半生を書いた、不格好経営を読んだ。
映像になるような場面が多く書かれていて、とても読みやすい。彼女を主人公にした映画を見るような軽さであった。

この本では主として以下の3点について述べている。

・コンサルタントで成功したからといって、実業でうまくいくわけではない。
・DeNAは最初は苦難の連続で、資金難や競合他社、自然災害などいろいろな困難に合った。倒産しそうなことも度々合ったが、なんとか今の状態まで来ることができた。優秀なスタッフに恵まれてみんなでなんとか乗り越えてきた。
・DeNAは世間では叩かれることもあるが、普通の社員が働いている普通の会社である。

Amazonのレビューを読むと、若者から搾取している会社であると叩かれることが多い。
搾取しているというのであれば、それはある意味必要悪のもので、酒・タバコの嗜好品やパチンコ・競馬・宝くじ(・保険)などのギャンブルと同じだと思う。

嗜好品は身体に良くはないが、ストレス解消で精神的には助かる。
ギャンブルも、楽しいと思うからやるのであり、持て余した時間があるからやるのかもしれない(個人的には株以外はやらない)。

コンサルティングは概ね形になっている事業について、戦略を立てたり調整をするようなもので、0から起こす事業のコンサルティングなんて誰もできない。それ自身が起業となっていて、著者がいう当たり前のことまでつくり上げるのが大変なことである。
組織というのは、今のサイズにとどまっているのはなにかしらうまくいかないところがあるからである。

そして決断。
不十分な情報から、数千人の社員と数万人の利害関係者の責任を伴った決断を即時にしないといけない。
その決断の責任の重さに潰れてしまいそうである。そして100%正しい決断とはいえないかもしれない。
「決断が正しいかどうかではなく、決断を正しくするのである」
(決定と書かれていたと思うが、後に引き戻せないという意味で決断という方がいいかな)

2番めのところが、やはりそうかという気になった。
優秀なスタッフを集めることができたのは、南場さんの人柄や魅力によるものであったろうと思う。失礼ながら、彼女以上に優秀な人がたくさん集まって、異能な存在がいまのDeNAを築いたと思う。
また人の実績や会社の実績は、どれほどの困難に耐えてきたかという度量に相関すると思う。

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