4月
13
2013

「あんぽん」を読んで

「あんぽん」とは、孫正義が昔使っていた名前「安本正義」の姓「安本」を音読みにしたものである。小学校の時に友達に差別されたときにこの名前を呼ばれたそうだ。

孫正義は誰もが知っているように、ソフトバンクの創業者で一代にして企業グループを作り上げた男である。これまで出ていた自伝や彼について書かれた紹介記事などは、歯がゆいほどキレイ事で書かれていたが、この本は孫正義を解き明かすため、彼の祖父・祖母、父母について調査して、彼が上り詰めた要因を浮かび上がらせている。

彼が成功したのは、在日だからこその「なにくそ、負けてたまるか」という発奮もあっただろう。彼の遺伝的に引き継いだ能力もあっただろう。だが、何か必然的に彼が生まれたのではないかと思う。そして、経済力。祖母が礎をつくり、父が事業に成功して、彼がアメリカ留学やスタートアップの援助を得た。

その3つの条件が合わさって、成功する要因になったのではないか。

一方で著者は、孫正義の怪しさも見逃さない。

嘘(夢)をつくために、まず大きな嘘をついて聞く方をあっけにとられる状態にする。そして、具体的に数字を並べて、近い将来を(小さな嘘)を語る。

大きな嘘に比べれば、小さな嘘は本当らしく聞こえる。

悪く言えば詐欺師的手法、よく言えば雄弁家。こういう手法を政治家や事業家、詐欺師はテクニックとして用いる。数字は部分的には事実であったりするが、その計算手法は怪しいものや実態のないねじ曲げだったりすることもある。

著者はそういう人をたくさん見てきているので怪しかったりする。

ただ実際にはそういった大言壮語の嘘が、環境が変わって、結果として本当になることがる。線形(リニア)な未来は外挿法によって多少予測できるかもしれないが、現代は非線形(ノンリニア)なので、全く予測ができない。

最後に、在日の人は、日本では朝鮮人と言われ、韓国朝鮮では日本人のように思われる。中途半端な存在だ。遺伝的には朝鮮人だが、文化的には日本人。

もうそんな国や民族やどうのこうのというは、いいのではないだろうか?

人間 孫正義というのを生み出したものは何かというのを考えるには良い本だと思う。

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