11月
25
2012

80:20から99:1へ

80:20という経験則がある。

いろいろな現象が、80:20に分けられるというものである。
たぶん正規分布を大雑把にみるとそんなかんじなのあろうが、80:20という分け方は人にとってわかりやすいのだろう。

例えば、会社は20%の人が80%を稼いでいる。
20%の優秀な人がいて、そうでない人が80%いる。
20%の無能な人がいて、そうでない人が80%いる。

優秀:普通:無能 = 20:60:20 という割合なのだろう。

ただ無能な人20%をクビにしたとすると、全体が無能な人20%を作り出すという。

無能な人20%をクビにするのは新たに無能な人をつくりだすので、意味のないことだと書かれていた。
ただ全体の底上げになって、割合からすると底辺に20%の人を見た目でつくった統計的なことだけではないかと思ったが、本の内容について反証する証拠がない。

またこの20%の無能な人というのも、環境が変わって組織が危うくなった時に突然組織を支える有能な人になる可能性があるそうな。そのための予防策として組織は保持するそうである。

これは、ミツバチを観察した時に、一生懸命働いている20%の働き蜂がいて、60%はそこそこ働いている働き蜂がいる。ただ20%の働き蜂は遊んでいたという観察に基づく推測だそうである。

ただ、農業革命、産業革命、情報革命とトフラーのいう革命が続いてきて、それで何が起きたかといえば、限られた土地にたくさんの人が生活することができるようになったことである。

農業革命の前は、世界の人口は1〜3億ぐらいだという。
産業革命を経て、1900年頃に15億となった。
2000年を超えて、現在70億。
(出典 人口爆発)

(輪廻するには人が足りなさすぎる)

一人あたりの生産性が50倍以上に増えたということだ。
ただそのためには、生まれてから30年くらいの成長や教育を受けなければならない。
どんなに効率良く学んでも、社会で生産性を生み出すためには30年ぐらいの学習が必要となる。
(それが人間としての能力の限界か)

ただ時代は変わって、皆さんが感じるように情報の伝染が広範囲に高速につながるようになった。
それを処理する人間としての能力はあまり変わらないので全ての処理をすることは難しい。
しかし、情報は選別され編集されて、光の速さで手元に届くようになった。
電話やEmail、Webサイトは世界中につながっていて、コストは0に近い。

すると地域での経済は以前よりも希薄になった。
いまでも、衣食住や交通の手段の制約で自分の周り数kmぐらいでの生活での限界はあるが、それは時代を経てだんだんと障害が減っていく。
近所の電器屋から量販店、通販やAmazon。iPadは中国から届き、Nexus7はアメリカから届けられる。

そんな時代に未来を感じ、警告を与えるのは遠の昔になった。いまや当たり前だ。

その結果、何が起ころうとするのか?

生産する人は少なくなり、消費する人が増えた。
その生産する人は20%で消費する人が80%と均衡していただのだが、だんだんと1%の生産する人と99%の消費する人となった。

例えば100の分野があって、米を作る人、野菜を作る人、家畜を育てる人、機械を作る人、物を運搬する人、歌をうたう人、政治をする人、それぞれが1人ずついて均衡が成り立てば、これまでの世界は成り立っていた。

しかし、それぞれが生産性がまして、100倍の生産性を持ったとする。
すると、新しく10000-100=99900の分野をつくりだし、それぞれが社会に何らかの貢献をすればいい。
しかし、実際にはそこまでの分野には広がらず、需要もない。

その結果、多くの人は生産性のある人からみれば、ただの消費している人たちとなり、直接の貢献はしていない人に映る。

世界の富の99%を1%の人が持つという意味ではないかと思う。
社会体制というよりも、99%の人たちがいなくても成り立つ社会。

古代ギリシャやローマの哲学や文学、自然科学、民主主義は、奴隷制度のもとに発展した。
直接生産活動しなくてもよい上流階級が、それらを生み出す余裕を与えたのだ。

近代にいたっても、産業革命により、奴隷制度ではなくても労働者が機械の一部になって生産性をました。

今は、コンピューターがその役割を担っている。
人は以前にもまして、不必要になっている。
既存の単純な仕事やルーチンワークはコンピューターにとって変わりつつある。
生産性のあることも、やがてコンピューターに取って代わる。
コンピューターにできない価値のある創造性を持たないことをしなくても、生き残ることが難しくなる。
現在でも、人間的な仕事は残っているが、コンピューターに入れ替わるような仕事をしている人相手に仕事をしているのでは、いづれ先が見えるのではないだろうか?

Written by in: 勝手な言い草 |

コメントはまだありません »


コメント&トラックバック




トラックバック URL

コメントのRSS feed