9月
10
2012

【本】インドへ馬鹿がやって来た・またまたインドへ馬鹿がやって来た

この2冊の本は、山松ゆうきちさんという漫画家が、インドへ行って漫画の本を売るという話と、再度挑戦するという話である。
東アジアや東南アジアは日本の漫画は流行っているようだけれど、南アジアでは伝わっていないようである。
山松さんは、漫画はインドでは未開拓だから売れるという確信を持って、売りに行く。

ところが、そんなに簡単にはいかない。

彼は海外旅行は初めてである。
インドのこともよく知らない。
英語もヒンディー語もできない、日本語だけである。
インドの知人もいない。

それで、現地でまず翻訳者を探す。
印刷所を探す。
売る場所を探す。
資金も旅行前に半分使ってしまうぐらい、いけばどうにかなるという。

ビジネス的には、こんなのはどだい無理な話である。
だけど常識外れで、いろいろ試しながら失敗していくところが、他人のことなので面白い。

彼の天真爛漫な、いや無茶で憎めない人柄のせいか、貧民街にどんどんと入っていっても、不思議と危ない目に合わない。

いやあ、あっという間に面白おかしく読み終えてしまった。

ストーリーは漫画で描かれているのでどんどん読めるし、インドの状況を思い浮かべることもできる。
漫画の間に解説文があって、著者や関係者へのインタビューなども書かれていて、この話の信憑性やインドの実情も書かれている。

インドで漫画を売るというのがこの本の主文だが、この本の面白さというのが漫画で成り立っているというのも面白い。

私も20年以上インドへ行っていなくて、ずっとインドは憧れの地だったのだが、この本を読んで考えなおしてしまった。
インドって、物価がすごく上がっているんですね。

それに、中国と同じようにITの分野で発展しつつ有るといっても、インドの問題というのも色いろあるんですね。

宗教的なこと、宗教の絡んだ人種差別、役所主義の閉塞性、文化が古くて安定しているということは簡単にはアクセルを入れるということは難しいのですね。例え一部が進んだとしても。

インドのカレーは美味しいと思ったけれど、辛いだけが味で素材の美味しさをそこなっている料理が多いのですか。
私はインドでいろいろなカレーを食べて美味しいと思ったのですが、野菜や肉の味を引き立てているのはたしかに少い気がしました。

彼のような人に会ったことが何度かあります。特に予定も立てずにぶらっと海外に出てきて、英語も何もできず日本語で話してなんでもやりこなしているんでね。不思議な人です。山松さんも60歳頃になって、海外に出て新しいビジネスを手がけるという気力はすごいと思いました。
まだまだですね。

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