4月
28
2011

[本]ミレニアム1


ミレニアム1

  • スティーグ・ラーソン
  • 早川書房

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書評

まず最初にお詫びしたい。書評に応募して本を頂いたものの、2年ぐらい本棚の中で紛失していました。
実のところ、犯人を探す推理小説は苦手な分野です。本を読み始めたときはなかなかなじめませんでした。またあとで読もうと思い本棚に寝かせていたら、いつの間にか他の本の下になりそれが積み重なって、いつの間にか忘れていました。

それから2年ぐらいたった今本棚の中で見つかり、途中までの話も忘れていたので最初から読み直しました。
最初は何人かの登場人物が別々の場面で話が始まります。ときどきそれぞれの人物の回想シーンなどもあって、なかなか話が進みません。しかし、それぞれの登場人物が一つに交わり、それぞれの物語がメインストーリーの伏線だとわかります。そして話が一気に展開していくと、もう止まりません。食事中もそばに置いて、トイレの中で読み、最後まで一気に読んでしまいました。

こんなに引き込まれるものであったならば、積ん読する前に読んでおけばよかったと反省しています。

まるで、ハリウッド映画のサスペンス巨編を見ているようでした。

単なる推理小説にとどまらず、スウェーデン社会の陽と陰を浮かび上がらせているところが面白い思います。私はそれまで、スウェーデンについてはステレオタイプ的な知識しかありませんでしたが、日本と同じようにいろいろな問題がはらみつつも、現実的な社会なんだとわかりました。

・過去の歴史と現代(上流階級を通してみるスウェーデンの歴史とスウェーデンが抱えている現代の病的な状態と同時に持っている最先端技術)
・ストックホルムという都会の街と郊外の静かな街の生活
・社会的弱者と上流階級の対比
・連続殺人と経済犯罪

スウェーデンへは一度も行ったことがないけれど、スウェーデンという国を間近に感じることができたのではないかと思う。続編もすぐに読みたいと思います。

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