- 田原実
- インフィニティ
- 1260円
閉塞感が漂う今の時代。
「将来は何になりたい?」と子どもに質問すると、「公務員」という答えの時代。
そりゃ何をやってもうまくいきっこないから、無難な道を進みたいだろう。
人生は一度だけ、それで後悔がないのだろうか?
あなたの心の声はなんて言っているのだろうか?
本の主人公の植松努さんは、私とほぼ同じ歳である。
彼は人とちょっと違っていたけれど、自分の好きな道を進んできた。
飛行機やロケットを作りたいという気持ちを持っていたけれど、君の学力では無理だと言われてきた。
私もアポロの月着陸は小さい頃になんとなく記憶にあるし、飛行機をつくったり、プラモデルも作ってきた。
夢を追ってずっときたつもりだったけれども、日々の生活に揉まれて夢がなんだったか忘れることもしばしば。
彼はいう。
「夢を思い続けることができれば、それは現実になる」
もしうまくいかないというのだったら、
「だったら、こうしてみたら?これがだめなら別の方法で試してみたら?」
「一人でできなかったら、二人でやればいい。それでもだめなら三人で。」
と直球ではなく、いろいろな道を探ってみればいい。
夢をかなうのはそんなに簡単なことではない。簡単にかなうのだったら、夢であるはずがない。
いつか叶うのを期待して、一歩ずつ、あきらめず。
そんなことを私は子どもに言いたい。
そして自分自身にも言いたい。
ありがとう、夢をもう一度。
なんかもう一度夢に向かって、生きてみたくなったな。
あっ、ロケットも飛ばしてみたいです。