ルサンチマンという漫画をみた。
ルサンチマンという言葉の定義(Wikipeida)
ルサンチマン(仏: ressentiment)とは、主に強者に対して、弱い者の憤りや怨恨、憎悪、非難の感情をいう。デンマークの思想家セーレン・キェルケゴールにより確立された哲学上の概念である。この感情は自己欺瞞を含み、嫉妬や羨望に起源がある。フリードリヒ・ニーチェの『道徳の系譜』(1887年)でこの言葉が利用され、マックス・シェーラーの『道徳構造におけるルサンチマン』で再度とり上げられて、一般的に使われるようになった。
この漫画、デブ・ハゲ・メガネという三重苦で、歳も30を迎え中年になる、素人童貞である男が、ネットでの仮想世界で理想の女性を見つけるというところから話が始まる。
将来、コンピューターが発達してマトリックスで描かれた仮想社会になる可能性が高いと思っている。ルサンチマンでは現実の生活に夢が持てない人が、仮想社会に理想を求める。
イケメンでかっこよくありたい
美しい女性を自分のものにしたい。
お金持ちになりたい。
喧嘩が強く、他の人の頂点にたちたい
など、人間の欲望を仮想社会では簡単に実現できる。
(ときに、現実社会での課金が必要だというところは笑ってしまうのだけれど)
いままでにない話題で面白かった。
あー、俺もメガネで、、デブに最近なってきた(この冬)、ハゲになってきた。
結婚はしたけれど、単身で東京で仕事をしている。
おや待てよ、妻と家族は名古屋にいる。
いつもは電話で声を聞いているだけだ。
これってバーチャル(仮想)とそっくりじゃないか。
主人公の1人である月子さんと、妻のシチュエーションが似ていて、漫画を読んでいる間にあれっ、自分のことじゃないかと。
仮面をはいだら、どす黒いものが出てきて嫌われてしまうんではないかと、、、、
と思ったこともあったけれど、漫画だから残念ながら底は浅くて深い話の展開がなかった。ただこんな話はこれからたくさん出てくるだろうなぁ。
仮想社会では、物理的法則がなりたたないと思う。
だから顔・形の形状は意味をなさない。なんでも思いのまま。
音やにおい、味、触感の五感も違うものになる(そもそも臭覚、味覚は化学反応を基にしているので仮想社会との接点で持つのはたいへんなことだけれど)
たぶん、4次元、5次元、、、数学的には無限次元までの中に現実が存在しうる。
ただそんなものは、私たち普通の人間が感じようとしても意味をなさないかもしれないけれど、4次元空間に生きている生命体に対して射影的につかもうとすることはできるかもしれない。
そんなんだから、仮想社会でAIやALife(人工生命)が出現したとしても、現実世界や人間社会とは漫画のような関係性を持たない気がする。。。