2月
12
2010

自動化と自働化

トヨタにとって正念場である。ブレーキペダルの問題が起き、さらにプリウスのリコール問題で追い討ちである。

(1) トヨタというTQC活動を成功させている品質管理にうるさい会社がこういった、品質問題を起こしたこと。
(2) 社長ら経営陣が適切な説明ができなかったこと
(3) そもそも車が完璧に自動で動くことができるかどうか

(1) については、トヨタの内部についてはわからないので新聞やテレビニュースの断片から想像するしかないが、会社の下部組織で働いている現場の人たちが、TQC活動で効率化に無理が生じているのではないか。あるいは、現場以外の部署ではそういった品質問題について十分に語るところがあるのかどうか?

そもそも創業者の子孫が、エスカレーターに乗るようにトップに上がっていったというのが、北朝鮮のような世襲制で気持ち悪い。数万人いる社員が彼よりも社長としての能力が劣っているのであろうか。いまの時代に大政奉還のようなのはおかしい。

またそれを社内で発言で切るような空気があるだろうか?

(2)は、社長の子孫をトップに座らせるために、本人に努力や失敗をさせないことが多いということも聞く。歳をとってからの大きな挫折というのは耐えられないものがある。若いころに何度も何度も小さな失敗や挫折をして、そこからのし上がって行くことが大事である。10人分の失敗を耐えることができれば課長職、1000人分の失敗が耐えることができれば部長職、1000人分の失敗を耐えることができれば執行役員というように、、、果たして社長の器であろうか。また周りの人もイエスマンではないだろうか?

(3)、タイトルに書いたが、トヨタは生産の効率をあげるために製作機械の自動化けるをすすめた。トヨタでは自働化と呼んでいる。にんべんで人が介在するため、機械が勝手に動くのではなく人が停止ボタンを押したりするコントロールができるようにする意味を込めて、辞書には含まれていない「自働化」という。

奇しくも、プリウス自体にこの「自働化」があったかどうか。
ブレーキを押したり、ハンドル操作は、人が介在することができたかどうか。
パワーステアリングはハンドルの操作を補助するもので、速度を一定にするナビゲーションコントロールはブレーキペダルを押すと速度指定が解除される。

なんでも自動で動かそうとする無理があったのではないだろうか?

ユーザーによって、利用環境によって、機械の使い方は異なる。それを無理に同一にしようとしたのではないだろうか?

今回のプリウスのリコールは、車に積んであるコンピューターのソフトウェアのアップデートで済む話である、Windows Updateのように自動的にソフトのバージョンアップができればわざわざリコールしなくてもいい。
いやそもそも、バージョンアップすべきではないのか。

命に関わることで大変なのだが、今の問題をなんとかクリアして車の自働化を進めて、一つ先のステージに進んでほしい。

アメリカのトヨタに対する攻撃は、感情的になりすぎていて、自国の自動車産業の本質が見えていない気がするのだが、それも大丈夫だろうか?

Written by in: 勝手な言い草 |

4 Comments »

  • もーし より:

    自動車メーカーさんと取引していますがそこを含め
    大抵の企業では、話を聞く限り、現場の方が上層部に
    意見を言ったり、逆らうことはまず不可能ですね。
    下手すると転勤、悪くすれば退職に追い込まれ
    かねないのが現実のようです。

    そして社長を穴熊のように囲っている人達は、出世術に
    長けた人が多かったりします。

    現場に裁量を持たせているようなチェーン店は
    また別だと思いますけどね(^^;

    あくまで自分の周囲のお話しですが。

    • ohashi より:

      私も外資系の地方会社でありましたが、10年前に社長に物申すをしました。 (^^;

      純粋な日本企業ではありえないかもしれませんが、まだ若かったですね。一度は直属の上司たちが叱られ、私は「それなら辞める」と言ったら猛烈な引き止めがありましたが、、、、

      決して、トヨタのやり方を悪いとだけは言いません。
      日本企業の良いところと悪いところが同席していると思います。

      いつも危機感を感じていたトヨタにしてはトップがだらしない気がする。でも中堅から下はリコールの反応がいい気がします。がんばれ、トヨタ。
      アメリカに負けるな。

  • 週1程度に閲覧しています より:

    米国のメディアおおび自動車関連企業は[トヨタ(Toyota)の評価が下がる]と巡り巡って得をしますし、また国内外の経済新聞系メディアは[株価が上下する]と巡り巡って得をしますから、トヨタ(Toyota)のハイブリッドカーのブレーキプログラム問題を、事実か否かに拘らず、無責任に、過度に報道している、と思います。「市場を騒がしてやれ」「不安を煽ってやれ」「誤報があれば後で少し触れりゃいいだろ」ってな具合で。

    • ohashi より:

      コメントをありがとうございます。

      トヨタの技術力はアメリカ人もよくわかっていると思っています。今回問題になったのは、対応のまずさだったと思います。

      アメリカの自動車業界やマスコミが、日本の技術力が進みすぎるとアメリカとしては少しまずいかなと、煽ったのではないかという気すらあります。30年近く前の、IBM産業スパイ事件のように、日本企業の出鼻をくじくという感じすらあります。

      これで研究開発の後退をしないようにしてほしいと思います。


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