9月
05
2009

[本]2009-2019年 大恐慌 失われる10年

まったく先の読めない時代である。

10年後どうなるかなというよりも、1年後が読めない。

時代の少し先を読んで先回りすればと思うが、、、いや時代はある程度は予想がつく。
ただそれがいつ起きるかわからない。
1ヵ月後か、1年後か、5年後か、10年後か、、、、

車はいづれ駄目になると20年前から思っていたが、やっとその時代がきた。
AIの時代がすぐに来ると思ったが、まだまだだ。

やがてインフレが起きると思うが、それがいつ起きるかわからない。
株の再度の暴落が起きると思うが、さていつだろう。
明日かもしれないし、数年後かもしれない。

学者は自分のお金を投資しないで勝手なものいいをするだけなので、癪に障るところがあるけれど、知識の範囲は広いし分析をしているところは参考になる。その情報をどう判断するかは自分が決めればいいんだ。この本のいいところは、分析だけにとどまらず、「じゃあ日本はどうすればいいんだ」ということが書かれていることは評価したい。

それは非常に難しいことであり、前例がないことだけに的外れなことも出てくるけれど、それはかまわない。

まず役に立つ情報として、ヨーロッパーのこと。日本にはアジアとアメリカの情報しか入ってこないので、この本は参考になる。不勉強なので知らないことばっかりだった。ヨーロッパは遠い国で経済的にも、アジアやアメリカほど影響はないけれど、先進国としての立場ではやはり重要だろう。

しかしマスコミが悪いとは思わない。ヨーロッパの人にとっても極東の日本の情報は、アニメや漫画以外はあまりないのだ。彼らはまずヨーロッパ、次にアメリカ・ロシア、そして北アフリカを含む中東のイスラム圏の情報がほとんどだ。

お互いに距離が遠いのでしかたないことだろう、だけどグローバル化しているのでそういったハードルは徐々に低くなっていくだろうと思う。

・イギリスはデフォルトに近い状態にある
・ドイツは保護主義に向かっている
・EUは最終的なリスクは各国がとることになるので足並みが揃わず、世界通貨になりにくい
・ポーランドはあまり被害を受けていないが、ハンガリーは大変なことになっている
・イタリアは地下経済での現金主義が発達しているので被害が少ない

世界基軸通貨のドルのこと

結局世界基軸通貨はドルが続く。しかしアメリカはそれをいいことにドルをどんどんすり続けているので、中国や日本がアメリカの国債を買い支えないことには暴落してしまうが、いつまで買い支えことができるだろうか?この買い支えは限度があるし無理があるので、いづれ破綻する。

ではその次はなんだろうか?世界的な通貨を各国が協力して作り上げていくのか、それとも世界基軸通貨をなくして、それぞれの国の通貨の為替相場だけにしてしまうのだろうか?

私自身は、ITが発展したので世界基軸通貨をもたなくても為替市場を構成できるので、後者で決めていくのではないかと思う。ただ安定性のために、1日の相場が動く幅の限度ができるのではないかと思う。

日本の国の道は?
・グラミン銀行のような草の根の銀行ができてくるのではないか?ただ貸し出しリスクが高いだけに、回収の努力を必要とする。客観的にみるとサラ金のようなグレー金利であるが、ポリシーやミッションの点で異なる。
・日本独自のものづくり技術を活かすべきである。日本の伝統工芸や日本人の持つ繊細なところが世界で通用するオリジナルなものだ。

2009-2019年 大恐慌 失われる10年
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star10年は立ち直れない、という警告の本だが…

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私が著者と違う意見を持っている。
イギリスやアメリカは凋落したと思わない。
工業技術を他の国に移していかなくてはならないというかつてのリード国が行き着く国のありかたを見せていると思う。
第一次産業、第二次産業は残していても、他の国に譲っている。
アメリカ人の多くは面倒な勉強や研究をしないようになったけれども、世界の有名な大学の1/3以上はアメリカに残していて、先端技術はまだまだ進んでいる。ソフトウェア産業は、中国、インド、東欧の追い上げがあるけれども、アメリカ中心で進んでいるのはまだ間違いない。他のさまざまな技術や新しいことを創り出すのは進んでいると思う。

たしかに普通の人たちの産業は衰退に向かっている。
アメリカ人全員を救うことは難しく、やはり一部の人たちのためにいくのは、ある意味仕方ないかな。いや、すでに国境がないところで金融やITは動き始めているので、各国の政策も有効とはいえない。

そんなことを言っても、身の回りでそうなるのはあと10年ぐらいかかるんだろうか。

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