7月
27
2009

科学会社 林原

カンブリア宮殿に出演した、岡山に本社がある異色の会社「林原グループ」には驚いた。

社長の林原健氏の第一印象は、学者風で経営者ではない。
まさしく一風変わった人で、気骨の座った人であった。

私が岡山出身だったら、この会社に入りたいと思ったろうな。しかし、この会社は求人募集していない。求人募集したら応募が多すぎて困った。そのため縁故採用しかしていないそうだ。
会社を大きくしたいわけではないから、それで十分だそうだ。
同属会社で非公開だけれど、独善的というよりは林原一族がリスクを背負って、長期研究をテーマに会社が存続している。

経営者の視界
http://www.works-i.com/article/db/wn38_66.html

Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%8E%9F%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97

林原グループ
http://www.hayashibara.co.jp/

社長の林原健氏は、「100社あったら100通りあってもよい。」と語る。
それは普通の会社と違うということを熟知しており、独自のやり方を貫くという意味でもある。
長期的視点に立つから、うまくいくかどうかはリスクが大きい。大学の研究よりも長期に立っているが、それは経営という面では非常につらい決断だろう。

だけど、20%は長期的研究で、80%はその長期的研究からこぼれてくる周辺的なことを拾ってビジネスにしているという話もあった。柱を立てても、その柱から収益が上がるのはずいぶん先で、そのおこぼれを狙うというのがちょうどよい。だって、2歩、3歩先を行っても誰も見向きをしない。1歩先でも早すぎる。半歩先ぐらいがちょうどいい。その方向に向かっている大学の研究者はいても、企業はないのだから、やはりネタを捕まえるにはちょうどいい位置にいるのだろう。

よく科学技術というけれど、科学と技術は大きな違いがある。
このことは理系の人はわかるけれど、文系や芸術系にはわからないだろう。
技術は目的があってそれに到達することが大事だけれど、科学はわからないことを知りたいということが目的。わかって初めて、目的が作られるというところにある。

最初に入ったコンサルティング会社でも、科学をやりたかったのだが、科学技術という言葉で一緒くたに捉える人が多くて困った。今となれば科学というものがビジネスにするのはとても難しいので、しかたないことだけれど、唯一林原グループの人はわかるんだろうな。

ましてや普通の会社は、そんな違いは意識できないだろうし、零細な事業をやっている私には区別してもしょうがない。

番組の中で、「短期的な研究と長期的な研究とどちらが成果がでるか?」という質問があって、ほとんどの研究者は長期的な研究と答えていた。しかしIT関連の研究だけが、短期的な研究と答えていたのが興味深かった。

1. 理論と応用の距離が短い。理論がすぐに実験につながる。
2. 変化の時間が激しい。ゾウや大型の動物の生きる速度とネズミの生きる速度の違いかな。
 IT関連の研究は長期といっても半年や1年。短期は2~3ヶ月。

この2つの違いでスピードが違うのかもしれない。
でも人間の速度の遅さに引きずられてしまうんだけれど。

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