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“コロンブスの卵”の見つけ方―不透明な時代だからこそ、ビジネスチャンスは必ずある! 秋元 康 PHP研究所 2000-05 |
事業のヒントになるかなと思って、この本を手に取った。
月刊誌「THE21」で秋元康氏が起業して成功した経営者と対談した記事をまとめた本である。もう10年ぐらい前の話題であるけれど、当時も不況、今も不況で共通する部分がある。
- クレエイターは社長に向かない
プロデューサーとディレクターは、相反するもので一緒にやることはできない
言い方を変えると、経営者と技術者は一緒にやることが困難!?
秋元さんも自身で創業した「ゴールデンゲート」を1年ぐらいで倒産させてしまった
(セガの故大川氏がなくなった影響がつよいかもしれないけれど) - 奇をてらうことよりも、普通のことをお客さまの立場にたって提供することが、ビジネスの成功につながる
- 技術の変化があっても、旧時代と新時代をつなぐ「ノリシロ」が必要となる。時代というのはフェイドアウトしながらフェイドインしていく。急に変わるわけではないので、時代の変革の波に乗る
- 新しいものを追うことだけがビジネスではない。今あるもののやり方を変えるだけで、新しいビジネスになる
- 社長業は人が好きであること。人に夢を語り、戦略をもって社員をまとめて突き進んでいくこと。
- 諦めないこと。
読んでみて、やっぱり10年前と変わっていない。
秋元氏はすごい才能があり、起業も練りに練ったものであったと思うが、失敗したのは残念。
起業は理論どおりにいかず、やはり泥臭いものなんだろうな。そしてクリエーターには無理なのかもしれない。
秋元康、作家/起業家など育成するネット学校をプロデュース
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/102/102174.html