1月
18
2009

オープンソースでビジネス

エクスブリッジ(http://exbridge.jp/)で営業勉強会とビジネス勉強会がありましたので参加させていただきました。

1.報・連・相

営業勉強会は、ほうれん草ではなくて報・連・相のことでした。
会社に入りたての頃の新人研修で、必ずこの言葉を耳にするというものでしたが、最近はどうなのかな?

私も、メールと直接口頭の両方のコミュニケーションを大事にしていますが、タイミングは難しいかなと思います。メールやWebのもの相手が目にするときに伝わる非同期なものなので、これが双方にとってもいいと思いますが、文字だと十分に伝わらないときもありますね。相手が忙しそうにしているときは、話すのをはばかれますしね。

報告は、まずは結論から言います。
社内のビジネス会話は雑談の他は、短い時間で客観的に話すことが肝心です。

そのときはまず結論から。相手から質問がなければ理由を言います。最後に自分の意見を言います。

難しいことですね。

仕事がうまくいかないときは、言い訳を言いたいものです。
言い訳を最初に言って叱られたり悪く見られることを、少しでも解消したいものです。

でもこれは自分本位なんですね。会社全体としてみれば、悪いことから最初に言って、自分には手におえないことを上司や会社全体でカバーしてもらうということですね。

ずっと話を一歩離れて聞いていたのですが、話を聞く側の方も聞きやすい環境づくりも大事なのではと思いました。そして話を聞いた後の、フォローや次に失敗をしないためにどうすればいいのかということを一緒になって考えるとか。

報・連・相という基本的な話題でしたが、まだまだ気づくことがあるなと思いました。

2.オープンソースのビジネス

オープンソースというのは、私の定義ではプログラムの内容を公開しているプログラムだと思っています。

マイクロソフトなどの会社がWindowsやOfficeなどのソフトを販売していますが、プログラムの内容は公開していません。テレビや自動車は販売していますが、その設計書をお客さんに渡すことはありません。

そのことと同じことですが、コンピューターのソフトウェアは設計書そのものがほとんどプログラムです。プログラムの開発というのは、毎回設計書を書き換えたり、新しいものをつくるということなんです。テレビや車も新しいものが出るというのも数年に1度ですが、コンピューターのプログラムは毎日書き換わっているというものもあります。

しかも設計書ができあがったら、すぐその場で動き始めます。
テレビや車は設計書のあとプロトタイプを作ってテストを繰り返し、数ヵ月後に始めて製品になりますが、プログラムは翌日から動き始めるということもあります。

その製造物の性格の違いが、オープンソースという考え方が出てきたのかもしれません。

・オープンソースのメリット

オープンソースのメリットというのは、開発者を増やすことにあります。
会社の中でつくっていると少人数だったり、似たような視点で閉鎖的な考え方の上に作られてしまいがちです。

それにバグをチェックする人も少ない。LinuxやApacheにかかわっている人は多く、不具合がセキュリティ漏れがあると翌日に修正しているというぐらい対応が早いです。

その点は、Windowsに比べても成功しているといえます。

・オープンソースのデメリット

ただ新機能を追加したりするという点では、なかなかバージョンアップされません。現状で十分だと思っている人もいるし、新しい機能を追加すると却っていままでのいいところが削がれてしまうという考え方があったり、新機能のアイディアもまとまりにくいです。そもそも新機能に挑戦する時間も余裕も、オープンソースでは資金難から難しいかもしれません。

また、プログラム(ソース)を公開しているので、ただでもっていかれるかもしれません。そのためライセンスというのをプログラムに書いておいて、勝手に使われて、勝手に販売されてしまうのをできないような仕組みにしています。
(裁判沙汰になった例はあまりないようなので、どこまで押さえることができるかわかりません。社会的信用が防止力かな。)

その上で、オープンソースを使ってビジネスをするというのは非常に勇気のいることだと思います。会社でお金をかけてつくったソフトをオープンソースにするというのは、ソフトを販売してお金を得るということができなくなる可能性もあります。

グループウェアを作っている会社の製品で、Group Sessionというのがあります。
http://www.gs.sjts.co.jp/v2/index.html
グループウェアでトップシェアをとっている、サイボウズとほとんど同じ機能を持っています。Group Sessionは無料で、しかもオープンソースです。
データ構造など設計情報も公開されているので、他の開発者が修正したり、機能追加ということもできるでしょうね。

でもどうして無料でオープンソースにしているかといえば、それは戦略的なものだと思います。
サイボウズは広告・宣伝、リリースしてから10年という長い間の信用性で、ここには勝つことは困難です。他の会社もしのぎを削っていますから、後発の会社が同じように値段をつけて売ろうとしても、安く売るか付加価値をつけるしかありません。

いづれにしてもこの市場で戦っていくのは困難です。
サイボウズもグループウェアという市場で、Lotus NotesとExchangeという戦いがあり、そのときはクライアント&サーバーという仕組みでした。そこにWebという新しいプラットフォームで動作の軽い製品を投入しました。それが、Lotus NotesやExchangeにないものをユーザーに提供することができたものだったんですよね。それがなければ市場をひっくり返すことは不可能です。

Group Sessionもサイボウズの比較も、ユーザーからすると値段は無料という利点があります。開発者からすると、サイボウズはソース公開されていませんから実質的に機能追加や修正は不可能ですが、Group Sessionは可能。

そういった差別化をするための、戦略的位置づけとしてオープンソースを選んだかなと思います。

問題は、ビジネス的に回るかどうかです。
少なくとも開発した資金(数千万円?)を回収して、ビジネスを続けていくかどうかです。この会社では、サポート、携帯対応のオプションソフトの有料販売、機能追加の受託開発というところのビジネスモデルを狙っているようです。

受託開発がメインになりますので、大勝ちするのはすぐには難しいかもしれませんが、確実にやっていくという考えではないでしょうか?

私もサイボウズに乗っかって、サイボウズの携帯対応のソフトを勝手に作ったことがありました。携帯対応のオプションが高いので、一人あたりの利用料を取ることでビジネスができないかなと思いました。

でもソフトを作った後でヒアリングしたところ、私自身の信用性の問題や広告宣伝の問題、そもそもサイボウズの情報をインターネットに流していないということも多く、ビジネス的には失敗したかなと思います。

Group SessionでGmailやGoogle Calendarとの連携プログラムもソースが公開されているので作れそうですが、問題は資金回収などビジネス的に成り立つかどうかですね。Group Session自身も同じようなプログラムを作ると、サードパーティが作ったものがだめになってしまうし、将来のバージョンでソース公開しなくなるとプログラムが作れなくなるというリスクもあります。

いろいろなリスクを考えながら、オープンソースに取り組む必要があります。

そういう意味では、ソースを公開しないソフトが抱えるリスクと別種のリスクですが、一筋縄でいかないんだなと思います。

もっと、オープンソースのビジネスについて議論できればよかったのですが、ちょっと残念。

Written by in: 楽天日記 |

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