9月
09
2008

オープンソースとビジネス(特許を考える)

この2週間「お金を稼がなきゃ」と思っていろいろと考えていました。
貯えがだんだん減っていくので、何とか収支をプラスに転じないとそのうち兵糧がつきてします。

いろいろ考えてみたものの良策は出てきません。

結局のところビジネスは以下のような基本が大事かな。
1. 地道の仕事をこなして信用を重ねる
2. お金の流れを見極める

でも自分の仕事に近い部分はオープンソースにかかわる部分ですが、それについて考えたことを覚書として書きとどめておきます。

まず、オープンソースを使ったビジネスのドメインについて考える必要があるのですが、そもそもオープンソースの特徴について考えてみます。

ここではオープンソースという言葉を広い意味で使っています。
マイクロソフトやオラクル、IBMなどのコンピューターソフト会社がこれまでに製品にしてきたソフトとは、たぶん正反対の考え方です。

これまでは特許をベースに会社は製品を作ってきました。
特許は言うまでもなく人の発想に対しての利益を確保するものです。思いついたことを横取りしてしまうことを防ぐものです。

オープンソースの世界は、一人の個人の発想で構築されたものではありません。LinuxやApacheだってたくさんの人の小さな努力の結晶が積み重なったものです。私が使っているコンピューター言語のRubyだって、Ruby言語そのものはまつもとさんが作ったものの、言語を使いやすくするライブラリと呼ばれているものはいろいろな人の努力によって作られています。そのライブラリの充実している点もRubyを使っている理由の一つです。

VisualBasicやVisual C++と呼ばれる(今はVisual Studioという製品群です)開発ツールはマイクロソフトという法人が作ったものです。マイクロソフトの社員が知恵を寄せ合ってつくったことに関して言えばたくさんの人が関与しています。そして、Visual Studioでつくったソフトは自由に売ってもいいし、そのライブラリの使用権もあります。

問題となるのは、そのプログラムの一部を改良して知恵を盗むことになります。ソースコードを一部変えて自分のものとして売るということが、オリジナルをつくったマイクロソフトの権利を冒涜することになります。考え方、プログラムの書き方やアルゴリズムを得ることはさして問題になりません。

例にすると、学校で学んでいることはまねをすることから学ぶというようになったように、ほとんどは覚えてまねをすることです。学んだことをテストの答案に書くことは問題ありませんが、テストの答案を写したりすることは問題となると言った感じでしょうか。まる写しはだめですが、一度頭の中で溶かして自分の考えを加えたものはセーフという感じだと思います。

製造業については特許は重要です。それが製品の差別化を生み出すもので会社を保護するものです。
しかし、ソフトウェアを特許とすることが以下の点で非常に難しいです。

・オリジナルな考え方と既存のものの差を定義するのが難しい
・ソフトウェアは頻繁に更新される
・ソフトウェアは思考論理の一部分である

一番の理由はコストのかかり方が違うのかなと思います。

製造業の場合は、考え方をベースに実際にものを作らねばなりません。
考え方は良くても現実には動かないことがたくさんあり、現実に合うように試行錯誤で動かすようにしていきます。いったん稼働したとしてもすぐに使えなくなったり100個のうち1個しかうまくいかなかったりします。

その試行錯誤を乗り越えて実現するものとして特許というもので保護されていると思います。せっかく努力して実現したものを、他人が結果だけ横取りするのはちょっとねと思いますから。しかしどこの製造業でも、競合会社のつくった製品をばらばらにして分析しているようですから、特許法がなければすぐにまねをするという状況なんでしょうね。

ソフトウェアは、「思考は実現します。」コンピューターの中ではきっちりと世界が定義されていますから、作った論理はそのまま実現します。

うまく動かなかったのは、その論理が間違っているからだということです。
数学の世界のように論理が整理されています。

(とはいえ今のコンピューターの中身(OS)は個人で把握できる以上に複雑になっていますからだんだんと不具合に対応するのが困難になってきています。原因がわからず対応するということもあります。そういう意味では実社会に近づいているかもしれません)

数学の世界は先人が過去につくった法則のもとに、新しい分野を開拓しています。ソフトウェアも同様に先人がつくったものを利用する上で、新しいものをつくります。新しく積み上げた部分だけが、オリジナルな部分で特許に該当する部分です。

しかし、そのオリジナルな部分というのは世界同時発生的に瞬間的に作られてしまうところがあります。世界は広く優秀な人がたくさんいます。人の思考でありコストが安ければ、環境さえそろえば自然発生的なところがあります。

自分がこれは新しい発想だと思っていても、何がしかの技術を応用した比喩だったりします。製造物としてつくるには資金の困難、道具の困難、複数のチームでやる必要があるというさまざまな困難がありますが、それがソフトウェアの場合はハードルが低い。

実現したことは特許にするべく困難ですばらしいことがあっても、それを生かすことが難しい。

・特許申請をしている間にもっと良いものができてしまう可能性が高い
・特許で守る代わりに、お互いに協力し合った方がいい
・ソフトウェアをつくる努力を、法的な問題に関わってマイナスにしたくない
・ソフトウェアの高度化に伴って、アルゴリズムなどを盗んで利用することが難しくなった(コピーは別)

そもそも、プログラムを作る人の属する世界が違うんだということ気づきました。(続く)

いかん、また長くなってしまった。

Written by in: 楽天日記 | タグ:

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