6月
22
2008

【本】インターネット企業ガイド


就職・転職に役立つ インターネット企業ガイド (SOFTBANK MOOK)

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書評/ビジネス

 

ITベンチャーと呼ばれる会社の転職案内本である。

同じ業種にいるのでほとんどの会社の名前はよく知っているし、インターネットでその(無料)サービスを利用している会社がたくさん出ている。

サービスの対象を受けても、実際のその会社のオペレーションは誰がどのようにやっているかはわからないので、この本を通して会社を知ることができた。

ほとんどの会社はWebを通してのビジネスを行っている。

Webビジネスは媒体の違いと考えるか、既存のビジネスとまったく異なるものであるかという二元論がある。

 対面や郵便や電話ではなく、インターネットを通して、商品やサービスを提供しているだけという考え方もあれば、いやまったく既存のものとは性格が異なりビジネスのやり方もスピードも変わったという考え方もある。

前者の場合は、これまで商品をお店で売っていたものを、Webで売るようになったというだけのことである。Webのプログラムが人の代わりに商品を見せて、購入する段取りを見せる。すると、Webが勝手にお客さんとやりとりをしてレジを打ってくれる。

すると、一度に世界中のお客さんの相手ができるし、24時間売ることができる。

 

さてこうすることで商品は簡単に売れるのか? 否。

 

誰もができるということは競争が激しくなる。どこのお店も同じ商品を扱うようになり、ものの見せ方か客の集め方か、値段を安くする方法で商品を売ることになる。

単に商品をWebに従来どおり見せるだけではダメということになる。そこからWebの特徴を引き出していくかが同業他社と差をつけることになる。または、単に商品をうるだけでなく、客としてだけでなくその前段階の人を集めることだけでも重要になる。

 ここから先は非常に難しいところであるが、ほとんどがWebのない時代のビジネスをモチーフにしてそれをWebで実現しているだけである。

広告は新聞、雑誌、テレビの広告を、Webに持ち込むことだけが元であった。当初は、表示するだけの広告、次にクリックで誘導する広告であった。そのあとで、顧客の嗜好に合わせた広告、検索エンジンによる広告ときて、初めてWebだけができることになっていく。

Webによるショッピングは普通の店舗のモチーフ、Amazonはスーパーマーケットのモチーフ、楽天は専門店の集まったデパートのモチーフというところか。

私はそのモチーフから一歩出たところに、Webビジネスの本当の市場があるのではないかと思うが、どうだろうか?つまり既存のビジネスの真似事ではなくて、Webならではのビジネスアイディアを出さないと、単に価格競争だけのものになってしまうのではないか、差別化できないのではないかと思う。

 

そんな新しい価値創造をするWebビジネス企業をする会社はないだろうかと思ってみていた。リクルートが大学生に配っていた企業紹介本と同じように、いいことを並べ立てていて、「うちの会社では社員が楽しく仕事していますよ」ということが書いてあることがほとんどだった。残念ながら、ぱっとみただけでは会社の違いはよくわからない。営業の種類や規模などはわかっても、どこの会社でもさして変わらないような気がする。

日本でもがんばっているITベンチャーがたくさんあるということがわかったのは収穫だった。もっと企業の特徴を出してくれたらもっとよい本になったと思う。

 

 

Written by in: 楽天日記 |

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