5月
21
2008

【本】食卓からの経済学


書名: 食卓からの経済学
著者: 日下公人
出版: 祥伝社
値段: 571+税

この本は前から読んでみたいと思っていたのだが、初版は平成元年出版だったが長らく絶版状態だった。今年2月に文庫版として再版されたのですぐに購入。内容はバブル絶頂期に書かれたものであるので一部はえっと思う部分もあるけれど、時代対比をしてかえって新鮮な驚きを与えてくれる。色をテーマにしているけれど、ビジネスのネタを与えてくれる本である。

子どもを教育するにはどうすればいいか?
「お母さんが手作りでおいしいものをつくってあげること。まずは動機付けで、次は餌付けです。それ以外に手伝ってあげることはない。」

「人は食べさせてくれる人についていく」
おいしいものを食べさせてくれる人、ひいてはお金をくれる人に、自然とついていく。子どもでも大人でも、安全にきちんと腹を満たせてくれる人にすがりつく。

 

そういう基本的なことが、人間にとって根幹なんだなと思います。

喫茶店の話では、仕事に接する生き方について考えさせられます。

喫茶店のオーナーは病弱で40歳ぐらいまで仕事に就けなかった。身体が弱いのでなるべく無理がなくあまり働かなくてもよい仕事を考えて、喫茶店を始めることにした。しかし時はすでに価格競争の時代。安く大量にさばくことがビジネスの王道になり始めた。

このオーナーはそんなことは無理だと考え、逆の道をとる。コーヒーを高く売って利鞘を稼ぐこと。しかし利鞘には裏付けが必要だということで、コーヒー一杯ごとに焙煎をするという手間をかける。豆も手でよりわけ良い豆だけにするというような手間をかける。それで高いお金を払ってもよい客だけが訪れるようになる。

さらにオーナーが40歳までにしてきたこと。いろいろな種類の本を読みいろいろな分野で博識であったので、そのオーナーが醸し出す雰囲気が、カフェにサロン的な要素を与えて繁盛した。場所も神戸ということで成功したんだろう。

しかし、店が活況を呼んだところで、こんなに忙しくなってはかなわんと思って、神戸の店を番頭に任せ、軽井沢へ移った。こちらは冬はお客が来ないので楽だって。

他にもいろいろあって、再発見がありました。

人間の衣食住の根幹的な欲求、食を切り口にバッサリ斬って考えるのもまたよろし。

Written by in: 楽天日記 |

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