5月
06
2008

花瓶ははやらないのか

愛知がんセンターへ知人の見舞いに行きました。

妻の昔の知人です。10年ぐらい前に乳がんになったのですが完治したと聞いていました。今日、共通の知人から電話があって入院していることを聞きました。

急いで近所で花を買いに行って、お見舞いに行くことにしました。

妻に頼まれて花屋へ行ったのですが、「お見舞いにいくので花束を頼みました。フィリピン人なので明るい花がいいかな。」と思いました。

店員さんは「匂いがない方がいいですか?」と尋ねました。

そうですね、薬のせいで食べ物もあまり通らないと思うので匂わない方がいいかなと思い、うなずきました。時間を少しかけて丁寧に包んでくれました。

3000円弱ぐらいでお願いしたら、赤や青の小さい花がいっぱいでした。

寝付く(=根つく)という言葉を聞いていたので、鉢植えはよくないとは知っていました。花束だとたくさんの花がボリュームいっぱいにあります。ただ家に帰ると、妻から「ストーンハは?」と尋ねます。ストーンハ?って何?結婚14年経っても、妻の言っていることがわからないことがあります。タガログ語なのか?妻のビサヤ方言か?忘れかけている英語なのか?

英語でも専門用語はわかりやすくても日常で使う言葉でありながら、個人の日常生活で使わない言葉はよくわかりません。花はまったく縁がないので、わかりません。

夕食を早く済ませて、病院へ向かいました。

あいにく雨が降っていました。自宅からがんセンターは比較的近いです。車で15分から20分ぐらい。大きな駐車場がありました。最初の30分は無料ですが、それ以降は30分ごとに100円かかります。休日の夜なので車は数台しか止まっていません。病棟まで続くところは真っ暗です。

最初は病棟の入口まで行きましたが、入院患者の場所は2階の受付で聞いてくださいという案内がありました。受付に戻って尋ねます。

フィリピン人の女性どおしは、姓よりも名前を使います。妻だったら、「おおはしさん」と呼ばれず「Mercy」と呼ばれます。だから今日初めて、入院されている女性の姓を聞きました。妻も10年以上のつきあいになりますが、初めてです。年賀状のやりとりもありませんでしたから。少し珍しい苗字だったので、妻が電話で聞いた姓ははっきりしていませんでした。

日本人だったら、苗字は聞いたことがあればすぐにわかりますし、初めてきくときは「海山の山」という具合に伝えます。妻がローマ字で書きとめた名前で、名前を探してもらい時間がかかりました。オンラインでなくてリストを印刷されたものを探していましたが、これがオンラインされていても、スペルで検索できればいいのですが、なぜか名前は姓は漢字、名は元のローマ字ではなく日本語表現のカタカナになっています。健康保険証と同じにしてあると思いますが、、、ローマ字だといいなと思います。

もう一度知人に携帯をかけて確認しようかなと思っているときに、見つかりました。
病棟へ行って、看護婦さんの案内を受けました。病棟は階ごとに分かれているので正確な階がわからないと不便でした。

看護婦さんに案内されて病室に入りました。
知人の女性は寝ていました。知人のご主人が付き添っていました。連休前から入院していたのですが、会社を休んで付き添っているそうです。知人はがんの治療の副作用で髪が短くとろんとした状態でした。

ご主人が「いまうつらうつらし始めたところだから、起こしてみますね」と言って、耳元で呼びかけました。女性は目を開けました。

「あ、覚えている。覚えている。」と繰り返しました。

妻は思わず涙が出てきました。

元気だったころを思い出したせいかもしれません。それとも自分の身に置き換えて考えたかもしれません。

お花を渡したのですが、お花を入れる花瓶がありませんでした。窓際に花が籠と一緒にいくつか飾ってありました。「あっ、そうか、ストーンハというのは籠のことか。」

ストーンハ → ストーハ → Starawhut → ママードゥーユーリメンバー マイストーローハーット(人間の証明)

つながりました。わら籠のことですね。それまで生け花で使う剣山かなと思っていました。そうかいまどき花瓶は使わないかもしれません。花はどうしよう。まあいいか、自宅から花瓶を持ってきてくれるだろう。

少し話をしました。そんなに親しい友人でもないのですが、妻が少し話をしました。

明日、フィリピンから日本にも働きに来ていたことのある妹さんとお母さんがやってくるそうです。それはよかったです。

15分ぐらい過ごして席をはずしました。その間、彼女は妻の腕をしっかりとつかんでいました。

帰り際で、妻と話しました。

今は穏やかな生活をしていても、いつ何時病気になったり怪我をして生活が一転するかもしれないな。今日の平穏な一日をありがたく思わなくては。

Written by in: 楽天日記 | タグ:

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