4月
11
2007

【本】ぼくはてんさいかのう

書名: ぼくはてんさいかのう
著者: ひらがな詩人 くりすあきら
出版: 経書房
値段: 2000円+税
ISBN978-4-7705-0195-0

詩集です。
でもただの詩集ではありません。
著者のことを知らなければ、宮沢賢治と思うかもしれません。
サトウハチローと思うかもしれません。

この詩を読むのは大変です。
無垢の心を持って読まねばなりません。
心を落ち着かせて、きれいな心をもって読まねばなりません。

自然なリズムがあります。
その視点にハッとさせられます。
心が休まります。

たぶん彼は天才なんでしょう。

猫やカラスと会話ができます。
健常者が生きるために身に着けた鎧を脱いでいけば見える、本物の世界を教
えてくれている気がします。本当の空の色を知るように。

天才放浪画家 山下清が独自のタッチで普通の人には見えないものを絵で表
現するように、彼はことばを紡ぎ出します。自然な形で心地よく。

著者は知的障碍を持っていますが、その評価は今の時代で生きるのにハン
ディキャップを持っているということ。知的障害者は社会にとっての厄介者
とみなされることもありますが、彼らのおかげで心が休んだり癒されること
もあります。実際にこの詩集を読むと癒されます。

私の息子は軽度発達障碍であり、子どもも親も少し生きていくのが大変で
す。でも人は平等。能力はバランスの上に成り立っています。特別な能力を
授かったから、少々欠けている能力もある。人によって千差万別からなり
たっており、その多様性の上で社会は成り立っているのでしょう。


ぼくはてんさいかのう 新装版

  • 著:くりす あきら
  • 出版社:径書房
  • 定価:2100円

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