12月
29
2006

ソフトウェア開発はグローバルとローカルの2極化

お世話になっている知人がぶらりとやってきました。
知人の訪問記録を書いていると、ちょっとは社長ブログらしいかな。

私と同じような会社を興した先輩であります。昨年はいくつか仕事を紹介し
てくれるというお話で準備をしていましたが、残念ながら先方がうまくいっ
ていないようでまだ実現していません。大きな会社の社員ではこういうはな
しがあるとほぼ100%で仕事があり予定が埋まります。小さな会社でも50%ぐ
らい。私1人でやっていると10%ぐらいですかね。

実感として10に1つぐらいかなと思います。
今の私1人で手がければ100に1つぐらいかもしれないので、その成功率はそ
れぞれの信頼度と営業の方がフィルターをかけていてくれたのかなと思いま
す。ただ営業を視点におけばその成功率を見ていればいいのですが、開発の
仕事は全て請け負うことを前提にしてやっています。納期や金額などは大雑
把に決めているので、、、、

これまでは、もし同時に2つも3つも受注したらどうしようと考えていまし
た。そのときお断りするか、延期をしてもらったら、悪いなぁと思っていま
した。実際にはそれは杞憂に終わりました。

勤めていた会社を病めてから2年近く、事務所を開いて9ヶ月経ちました。
独立して初めて見えてきたこともあります。

ソフトウェア開発の世界とそのビジネスです。

ソフトウェア開発はグローバルとローカルの完全二極化が進行しています。
百式をはじめいろいろなサイトで、「これはいいソフトだよ、いいWebサイ
トだよ」というのが紹介されています。ほとんど英語で紹介されていますが
たいていの場合は日本語で使うことができます。フランスやドイツの非英語
圏でも英語の説明を用意していることがあります。

いいアイディアだなと思っていても、思いつく人はたくさんいます。それが
世界中で同時に思いつき、日本よりもお金のかからない国の人がいたら、も
う太刀打ちできません。インドや中国は日本の10分の1のコストで同じこと
が可能です。少し前まで底辺の仕事をしていましたが、いまやWeb2.0も取り
組んでいて先端的なところも出てきました。

日本は能力的には他の国に負けるとは思いませんが、開発コストの問題でな
かなか大変な状況になると思います。ソフトの開発はほぼ全てが人件費で
す。原材料や機械は国際的に差はないと思います。それらがコストに載れ
ば、その分だけ差が縮まりますが、人件費だけでは太刀打ちが難しいです。

市場の競争は来年はますます厳しくなりますし、そのコストの差は低減する
にしろ中国やインドと日本の差が縮まらなければ難しいかなと思います。

ではどうすればいいのかと考えると、ローカルの方です。
企業はコンピューター資源を使わざるを得ません。使ってこそビジネスに力
がつきます。でも、その点はまだまだ発展途上ですし、有効利用する方法が
未開拓だと思います。IT関連の会社の多くは、そのローカル化です。システ
ム導入をするというのはそのローカル化になりません。

このシステム導入のやり方は、日本の場合は土木建築業界と同じ構図を持っ
ています。大手のIT企業が取り組み、開発は下請け、孫受け、そして人員が
いなければ派遣で集めるという構図が一緒です。

これについては土木・建築物と一緒で金太郎飴のようなものしかできませ
ん。大枠な設計をして、中身は誰でも開発できるようなものを作り上げるか
らです。開発する人に能力はあまり問われないからです。

これはITを守りとして捉えている保守的な考えです。あの会社と同じでい
い、今までのやり方を変えず効率的になればいいのだという考えです。ほと
んどの会社はそう思っています。

しかし会社の差別化のためには、反対の発想が必要です。
ITを武器にするためには、どうするか?そのことも考えながら、仕事の流れ
を変える場合もあるのです。一人社員が増えたと考えてください。その仕事
が末端の社員の場合は仕事の流れは変わらないかもしれません。しかし、部
長や取締役クラスだったら、事業や仕事が変わるはずです。

会社にとってのIT導入は末端の社員格でしょうか?それとも部長格でしょう
か?取締役格でしょうか?数百万、数千万、数億の導入コストで考えればよ
いと思います。それはシステムの値段だけでなく、システムによって影響を
受ける人たちの人件費まで考慮する必要があります。

1人でやっていて、世界を市場にがんばってきましたが、来年は市場を変え
るかもしれません。そのために事業内容の大幅な変更もすることになると思
います。

少し残念ですが、市場に適合しない事業はつぶれていくだけです。

Written by in: 楽天日記 |

コメントはまだありません »


コメント&トラックバック




トラックバック URL

コメントのRSS feed