10月
23
2006

軽度発達障碍の講演

今日の朝10時から地元で、軽度発達障碍に関しての講演がありました。

講演は愛知県心身障害者コロニー中央病院の作業療法士の小松則登先生がさ
れました。年齢は私と同じくらいの40歳ぐらいで、作業療法士の道10年
以上という方でした。

子どもと一緒に遊ぶことを40分から60分ほど行い、その遊ぶ過程でどん
な点に障碍があるかを見つけ、それを感覚統合療法というので徐々に改善さ
せていくことが、仕事のようです。他にも作業療法士を育てたり、教育機関
などへの指導や講習を行ったり、今回のような講演で広報していくというこ
とを行っているようです。

講演の中でビデオを見せていただきましたが、「遊ぶ」という過程を何回も
繰り返しながら進めていくのは、気が遠くなるほど時間がかかるようです。
でも、人を変えることは簡単ではありません。症状に対して対応するのでは
なく原因をみつけてそれに対処しないことには、決して改善されません。

昨日も触れましたが、この軽度発達障碍が最近注目されている理由は、人数
が多いということと学校教育が成立しなくなってきたという2つの面があり
ます。

統計的に学習面や行動面で困難をきたすのは、6.3%だそうです。学習面だけ
では5.8%、行動面で4.1%、両方伴うのは1.2%です。すると40人学級で
2?3人はいるということになります。

これは昔も今も変わらないという数字といわれます。

病気も昔に遡れば原因がわからないことが多かったのですが、最近は症状と
原因がわかってきたので病名がついたというのがあると思います。この軽度
発達障碍は100年前も存在していて、人類の歴史以来あったんだと思いま
す。それが障碍とは認められていなかったものが、原因と対処が最近わかり
つつあるということで障碍と認められてきている一面もあると思います。

今日の講演の中で、学習障害とADHDの子どもについて触れられていました。

「デイビッドがっこうへいく 」という本に出てくるディビッドは典型的な
ADHDです。このような一説があります。

「いけません、ディビッド!

さわぐのはやめましょう。
ふざけるのはやめましょう。
ろうかをはしるのはやめましょう。
じぶんのせきにすわりなさい!」

ついつい身体を動かしたり走り回ったり奇声を出したりしてしまうのは、そ
うすることで周りを知ることができるんだそうです。廊下の距離を知覚する
ためには、走ってみないと体得できないんだそうです。立ち止まって、もの
ごとをじっくり考えるということができないんだそうです。

いつも息子に「じっとしていなさい。大きな声を出すのを止めなさい。」と
注意ばかりしていますが、ひょっとすると彼にとってそれは「目をつぶりな
さい。耳を閉じなさい。」と言いながら、「見なさい、聞きなさい、歩きな
さい」と言っていることなのかもしれないなと思いました。

先生が体験したことで理学療法士の話がありました。
「だんだん身体が硬くなって動けなる病気がある。その病気で硬くなる身体
を少しでも遅らせようと、痛いのに身体を無理に動かそうとする治療があ
る。それは、患者の同意を得てやっていますか?患者はどうしてその治療が
必要だとわかっていますか?患者の気持ちを考えたことがありますか?」

その患者が脳性麻痺でコミュニケーションが取りづらかったり、知的障碍で
なぜその治療をするのか理解できなかったらどうですか?というものがあり
ました。

子どもも同じです。子どもにとって、ただ叱られるのはわかるでしょうか?
治療が理解できるでしょうか?

私もつい「走るな!じっとしていなさい!静かにしなさい!」と叱ってしま
います。それは他の人に「しつけができない親だな」と言われるのが嫌なの
で言っているかもしれません。子どものためではなく自分のメンツのためか
もしれません。

ただ単に注意をするのではなく子どもを導くようにしたいのですが、なかな
かできません。

最後に感覚統合治療という話がありました。
人の成長というのは、基本的な五感と前庭感覚(重力)、固有受容覚(姿
勢)が全体としてまとまって、行動・学習・コミュニケーションができてい
くんだそうです。

その感覚センサーがベースで、眼球運動やバランス、食べるとか吸うという
行動。そしてその上で様々な運動。目と手の連携などの基本的な行動。
そして、集中力や自尊心や自己抑制などの高度の処理などができていくんだ
そうです。

子どもにとって何か障碍があるときは、その障碍の部分を見つけ出して、そ
の障碍をクリアするために必要なベースとなる行動や感覚を探し出します。
その行動を、遊びを用いて改善していくという治療だそうです。

話は変わりますが、今日の先生はとても話し上手でした。
冗談を入れたり、話のペースもよかった。
また、お客さんが何を聞きたいかということもよくわかっていて、それを中
心に話されていました。

さて、サイラボは何をしようか?パソコンソフトの使い方でもしようか
な・・・そうすると画面操作がカメラで見えるようにした方がいいし、難し
いな。

Written by in: 楽天日記 | タグ:

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