6月
22
2006

サイラボ6/14の放送原稿

ネットチャンネルKYO (http://www.nc-kyo.com/)で、毎週水曜日23時(木曜
日朝11時から再放送)に放送している「サイバーラボラトリー」の放送原稿
です。番組で聞きづらかったことやお話できなかったことをまとめようと思
います。

1. FlexRay、 車載システムの次世代仕様

いまや自動車はガソリンを使って動く機械というよりも、たくさんのコン
ピューターで制御される機械です。プリウスはエンジンとモーターを切替な
がら運転しているし、高級車はカーナビから始まっていろいろな親切な装備
がある。

ウィンドウも電動で、ブレーキライトや右折・左折信号などいろいろな制御
もしている。これらを制御する電気ケーブルをワイヤーハーネスというが、
このハーネスの重量は100kgを超えるようだ。これから電子機器が増えてい
けばその分だけ重量が増すので、どうにかしたいということで自動車にはパ
ソコンと同じようなネットワークが引かれた。CAN(Controller Area
Network)といい、ボッシュという会社が最初に考案した通信速度が最大
1Mbpsのネットワークである。現在はドアのウィンドウの開け閉めやメー
ター類に使われているが、細かい部分の互換性がない。

そして、BMW、ボッシュ、ダイムラー・クライスラーといった欧州勢が運営
する同様の標準化団体AUTOSAR(Automotive Open System Architecture
Architecture)と日本のトヨタ自動車などの団体JasParが標準化仕様
FlexRayというのを固めつつある。通信速度は10倍で10Mbpsで、車のエンジ
ンを含む全ての制御をこのFlexRayを使って行う予定である。ネットワーク
は2系統にして、通信する時間を区切るようなタイムスライスを取り入れて
いて、信頼性を高めている。

普通の車でも小さなコンピューターが40個ぐらい使われ、高級車やプリウス
は100個ぐらい使われている。心配なのは、これらの複数のコンピューター
を制御することである。年々プログラムは複雑になりその分信頼性が劣って
くる、ましてや車の中にだけはコンピューターウィルスが生まれないことを
願って止まない。

2. ぐずっていた赤ちゃんの泣きを止めるおもちゃ

犬が吠える声から犬の言葉を理解するというバウリンガルが発売されたのは
ついこの前だが。ぐずっている赤ちゃんの泣いているのを止める、機械が発
明された。

なんでも、西日本で放送されている「タケモトピアノ」のCMを見ると赤ちゃ
んの鳴き声が止まるというのがヒントだったそうだ。このCMに出演している
財津一郎が「ピアノ、ちょーだい」と声を上げ調子でしゃべると赤ちゃんは
それに注目して泣くのをやめるという話がたくさん出ていた。

実際に、関西のテレビ番組「探偵ナイトスクープ」で実験をしてみたとこ
ろ、実際に確認したそうである。その後日本音響研究所で調べたところ、
「財津一郎氏の声が赤ちゃんの好む440Hz付近にあることにくわえ、音がラ
ンダムで飽きない、本能的に振り向く音が多い、音楽の途中でリズムが変わ
るなどのポイントが赤ちゃんの注意を引くことが分かった。」

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0605/23/news101.html

それを受けて、タカラトミーがその音を出すおもちゃを発売する。

子どもが赤ちゃんのときに欲しかったなぁ。夜泣きは寝不足になるし、近所
迷惑になるし、大変だからねぇ。

3. 総務省、ウィニー規制は通信の秘密侵害

プロバイダーがWinnyの通信を止めるために、Winnyの信号を遮断するか、と
ても遅くする。Winnyにのったウィルスで個人情報や企業・国家の情報など
を流出してしまうから、遮断するのは追い風にのっている。

しかし、インターネットを流れる信号のどれがWinnyのものだとわかるのだ
ろうか?それは一般の人の信号をプロバイダーが傍受していることにならな
いだろうか?通信を盗聴しているのと同じことになるというので、総務省が
待ったをかけた。

非常に難しい問題だ。ただプロバイダーは増え続ける通信量を減らしたいと
いう思惑もあるようだ。

4. ネットインフラが悲鳴、 ネットTVとデイトレで

野村総研の発表によると、プロバイダーやプロバイダー間の通信データをや
りとりするIPX(プロバイダーのプロバイダーみたいなところ)で、パンク
になりつつあるという。プロバイダーやIPXは絶えず増強しているが、この
ところのWinny騒動とGyaoやYahoo動画のインターネットテレビの人気で回線
がかなり一杯になっているという。

ADSLが普及し始めて、同じような問題が起きた。それから増強してインター
ネットテレビがあまり普及しなかったのでそういう問題があまり表面化しな
かった。今後インターネットテレビのIPマルチキャスト放送が実現しないと
こういった問題は減らないだろうなと思う。早くIPv6の時代になってくれ。

Written by in: 楽天日記 |

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