6月
16
2006

中小企業の借金

「ガイアの夜明け」で中小企業の社長が闇金で辛い目にあっているという放
送をしていた。

会社の社長をするぐらいだからギャンブルなどでお金が不足しているわけで
はなく、何らかの失敗による事業資金の不足である。まったく身につまされ
るニュースである。

もちろん、闇金の借金は返す目処なんてありはしないし、高金利の商工ロー
ンやサラ金も返すのは大変だ。よく考えてみれば、もし借金をしたら、これ
まで以上の売上と利益を得て、その利益の増加分を借金の元金と利子にあて
なければならない。

これまでギリギリかマイナスの収支バランスだったのに、それは可能であろ
うか?借金した後に、確実に利益が出るという見込みがなければ、無理だろう。

番組に出てきた中小企業の女社長は、商社から独立して中国から鶏肉を輸入
していた。最初はノウハウとコネで好調だったみたいだ。5?6人入ること
ができる事務所があり、得意先としても日本の大手食品会社がある。最盛期
の売上は年商20億円なので、売上の数パーセントが利益であれば数人は養え
るということになる。

番組では順調にいっていた事業が、鳥インフルエンザの影響で輸入がストッ
プして急にうまくいかなくなってしまった。きっと社長は焦ったんだろうと
思う。これまで順調にいっていたのが急に駄目になると、借りていた事業資
金の返済の目処が立てにくくなる。また別の事業でやろうとすると、新規参
入なのでなかなかうまくいかない。後手後手にまわり、そのうちキャッシュ
フローが底を打つようになり、資金繰りに時間を取られるようになる。

やがて、銀行の残高が0を切るのを予想するようになる。そうなれば、銀行
の取引停止から倒産ということになり、これまで築いたものが全てなくな
る。数年の努力の成果がなくなってしまう。それは恐ろしい。とても気持ち
がわかる。

私がサラリーマンだったときは、事業を始めていないから彼女の気持ちを理
解できなかったと思う。そのときは自己破産して、すべて0からやり直せば
いいのでは?その方が楽じゃないのか?

しかし一度倒産させてしまうと、自分が築き上げてきた信用はパーだ。新し
く事業を起こそうとしても、過去にチャラにさせてしまった人を信用はでき
ない。地獄をみても死んでも返してくれるというのならば、信用してもいい
と思うだろう。闇金のつけいるところは、そのプライドにある。欧米では事
業でお金を借りたので、それがうまくいかないときはしかたない。すみませ
んでしたで通るらしい。しかし、日本は人で信用する。

起業して何が違うかといえば、自由を手にしたことである。
誰にも頼らずに自分でやっていくと宣言したことになる。

何をしていようと誰にも文句は言われない。
ただ自由の翼を得ても、飛び続けるエネルギーがなければすぐに墜落してし
まう。鳥は、空を飛ぶという自由を得たが、その代償に2本の腕を失った
し、身体を軽くしたことによって脂肪を貯めることができず、絶えずエネル
ギーを補充しなくてはならない。

Written by in: 楽天日記 |

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