書名: ドリームメーカー
出版: ソフトバンククリエイティブ
著者: 大下英治
値段: 1500円+税
ISBN:4797330996
ITベンチャーの旗手4人へのインタビューとそれぞれの人の半生を述べて、その人物像を浮かび上がらしています。
・ライブドア 堀江貴文
・ソフトバンク 孫正義
・グローバルメディアオンライン 熊谷正寿
・サイバーエージェント 藤田晋
最初は単なるダイジェスト版かなと思っていたが、知らないこともかなりあったのでおもしろかった。
堀江さんは逮捕前の、イケイケドンドンの話もある。
孫さんがなんども苦境に立たされた話もあるし、彼が発明にこだわっていて最初に発明した電子音声翻訳機が彼自身が作ったものではなく、それぞれの専門家に任せてつくらせた企業家の一面があったのも驚いた。昔読んだ本は、「彼が発明してシャープにその特許を一億円で売った」としか記述がなかったので、同じようなことだからと無視せず本は読んでみるものである。
熊谷社長は調整型の苦労人というイメージがある一方で、会社の業務はクレームが多く寄せられていて嫌らしいというイメージがあった。しかし、バランスよくやっているなという気がする。
藤田社長は、見栄えのよいリクルート系(インテリジェンスだが)の営業マンであるが、落ち着いた魅力のある人なんだろうなと思う。
楽天の三木谷社長が載っていないのは、プライドが高く嫌がったんだろうなと思う。
ITバブルがはじけて、たくさんのIT企業は倒産したり整理された。
ソフトバンクは別格だが、これらの会社が生き残った。
それぞれの社長と会社に特徴があり、それに秀でているのかもしれない。
それぞれの社長は同じタイプはいなくて、住み分けているかもしれない。
孫さんは、企業家、プロデューサー
堀江さんは、技術屋(だった)
熊谷さんは、まとめ役で縁の下の力持ち
藤田さんは、営業マン
最後の3人が結集すると、それだけで伸びる企業が作られる。
そして最初の孫さんが加わると大きな組織となるようだ。
それぞれの会社が上場して伸びていることから、小堀江さん、小熊谷さん、小藤田さんのような人がいるんだろうなと思う。今後、これらの企業がどうなるかに注目したい、←いや自分もその一角に加わらなきゃなぁ。
ソフトバンクがボーダフォンを1兆円で買収したときには驚いたけれども、その前にも200億ぐらいの買収を10年ぐらい前にもやっていたんだね。そうやって少しずつ積み上げていって、2年後ぐらいに回収し始めることができれば、1兆というのも彼には別に大きな金額でもないのかもしれないな。
堀江さんの逮捕劇は既存産業から目をつけられたところがあるかもしれない。ライブドアも形と名前を変えて生き残るかもしれない。でもライブドアが技術屋でなくなったときは、ほかの会社Google Japanかはてなかどこかがその一角を占めるかもしれない。
早く会社を大きくして、技術屋の会社にしよっと
、と言ってみる。