4月
27
2006

ふと魔がさすとき

妻とちょっとしたことで言い争いになった。

妻は専業主婦で一日家にいるので、私が帰ってきて食事のときに今日会ったことを話すのが好きだ。
女性は誰しもそうらしい。どうでも良いことたわいなことを話したがるそうだ。
それに対して意見を言うべきではない、ただ「うんうん」と話を聞く。
うわのそらで聞いていると、「話を聞いているの?」と叱られる。

帰宅後、気分のいいときもあればそうでないときもある。
そうでないときは、つまらないと思う話は聞きたくはない。

昨日もそうだった。
私が7時に帰宅するまで、先にお風呂に入って待っていたのはうれしい。
お皿を並べたりするのを手伝って、例のごとく息子がお風呂から出るのに手間取っている。
「早くしなさい。」
妻と娘は先に食事を始めている。私は息子に悪いので、息子が服を着て席に着くのを待っている。

今日は息子が水泳に通っている日だが、水泳から戻ってきても遊んでいて、宿題と明日の準備をしていない。いつも妻が口を酸っぱくしてやっていない。私は小学校2年生には酷かもしれないが、息子の性質と父親の威厳を見せるつもりで、息子に注意した。ちょっと虫の居所でも悪かったのか、ちょっとくどかったもしれない。

その後、食事を始めると妻が世間話をしはじめる。
「今日ね友達に会ったのよ。そして『あなたのマンションを売るとしたらいくら?』と聞くので、500万円から700万円ぐらいと答えたの。」

ここをいつもの妻が使うフィリピン訛りではこうなる。
「今日カイ、ともだち、ヘレン、知っているかな?。会ったの。そして、メルシーのマンション、いくら?アスクミー。そうねーー。500マンかな?700万かな?。たぶん、そんなもんね。」

「家を売るとは一言も言っていないのに、そんなこと言うな。もし買うといったら、どうするの?今1000万円積まれても、行くところないよ?。」そういって、しゃべるのをさえぎったら、妻が不安をたらたら。

最後には、
「はなしきいてない!!!」と怒り出した。

私は「あなたの話はおかしい」と論理的に責める。妻は「はなしきいてない!!」とお互いに責めて平行線のままの状態になった。

9時になって、息子と娘が一緒に私と寝たいと言い出した。
週1回か2回は、寝るまでの10分ぐらいずつ一緒に寝て話をする。

娘に「パパはママの話を聞いていないかな?」と尋ねると、
娘は「ママの話はよくわからないから、わからない。」と答えた。

今朝になって、妻は後を引きずる。私は前日のことは前日で終わって、さっと忘れるほうだ。
妻は「ダーリンがそうだと、私嫌いになるかもしれないから。」

私「嫌いになったら、フィリピンへ帰るの?」

妻 無言。

ときどき、魔がさすことがある。
このまま背負っているものをすべて降ろすことができたら、どんなに楽かなって。

結婚して子どもができると、子どものために生きているところがある。
自分の夢よりも、子どもの成長の方が大事だなって。妻や子どもいるときが一番気が休まる。

だけど、すべてを壊したくなるときがある。
インドのシバ神は破壊の神。そんな恐ろしい神はなぜ慕われているかは、破壊の後には再生があるから。
なぜすべてを壊したくなるか、それは自分の心の奥にあるシャドウかもしれない。
何かのことに集中すると他の情報を寄せ付けなくなる。何かを搾り出そうとしているからかもしれない。

明日のプレゼンの前にいろいろ考えていたら、いろいろなものが出てきたり、あるいは肝心なものが出てこなかったりして、出てこない。出てくるのを待っていたら、妻のことばがじゃまになった。

こんなことはありませんか?

数学的に言えばこんなことを考える。
1+1=2の現実の世界から、1+1=3 が正しいとしたときに、1+2=?, 1*2=? はそれぞれどうなるか?
具体的にはこんなことを考えていた。
明日のプレゼンのために想像をめぐらしていた。正規表現の本質は何だ?その拡張する余地はどこにあるか?バイナリファイルの正規表現はどうなるか?正規表現の上位概念は?
って、ずっと頭の中で、時間が経つのを忘れて考えていたら、普通の生活が吹っ飛んでしまった。

「数学や科学の真理の前では、人間の存在は小さすぎる」という一説が頭に響く。

しばらくして子どもが「パパ、一緒に寝よ」と言ってくれると、現実の世界に引き戻してくれる。

Written by in: 楽天日記 | タグ:

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