2月
18
2006

サイラボ2/15の放送原稿

NC-KYOの毎週水曜日夜11時からの放送原稿です。
いつも視聴していただいて、ありがとうございます。番組のまとめと伝え切れなかったことをここで述べようと思います。

1. Bertelsmann、ワーナー、映画をP2P配信

Bertelsmannが、ワーナーと協力してワーナーの映画をP2Pで配信しようという計画が持ち上がった。もちろん著作権の問題があるので、映画を見るにはしっかりと中央管理されたサーバーで課金管理を行う。その技術をGNABという。

これまで、自分の子会社の音楽会社であるBMGの楽曲や他社の楽曲・ゲームを配信しようとしてきた。このたび動画の配信をすることを画策しているのだろう。動画、たとえばDVDは数Gバイトと莫大の大きさである。これをADSL環境でダウンロードすれば1時間以上かかるし、光ファイバーの環境は数十分かかる。

もっと問題なのは、サーバーがこれだけのデータを同時に数千も配信するのは難しい。それで、P2Pという手段をとれば、動画を持っているパソコンすべてがサーバーとなり配信するので、サーバーの負荷は軽くなる。

実際に動画を見るときだけ、暗号を解読する復号の手続きをサーバーとすればいいのである。負荷分散という点では、すごく理にかなった方法であるが、P2Pというとデータを不法にコピーするというので評判はわるいだろうな。

AppleのiTunes Music Storeは成功しているし、これからAmazonも音楽や動画のオンライン販売を始めるのではという話もある。

ビジネス上の問題は、これまでDVDを販売してきた会社がこのオンライン販売を始めると、競合するのではという点である。

個人的には、著作権というのはこれまでの考え方を考えなければならないと思う。
本や音楽の著作権というのは、とても強すぎていて、自由が束縛されている。
誰かが発明や新しく生み出したといっても、それは誰かの影響を受けているものである。自分が気づいていないところで、影響を受けている。

でも新しいものを作るのは本当に大変なことであるので、それを作り出した人に分相応に報酬を与えるような仕組みができると良いと思う。それが何であるかが、難しいのだが。

Bertelsmann は、違法とされて倒産しかかったNapsterに経営援助をしていたことでも知られる。

2. キヤノン、インクカートリッジ訴訟で逆転勝訴

パソコンショップに行くと、キャノンやエプソン、HPの純正インクの他に、互換性のあるインクが売られている。インクを売ること自体は問題ではないが、純正インクと同じようなカートリッジを使うことが特許違反であるという判決が出た。

インクカートリッジは、インクが効率的に一定量が出るような形状になっているという。その形状は工夫をもたらしたもので、その形状が特許違反だというのだ。

もっともな主張であるが、インクは高い。

どのメーカーも交換用インクが高い。プリンター本体は1万円や2万円で購入できる。LEXMARKの廉価プリンターは、プリンター本体と交換用インクの値段がほとんど変わらないほどである。どのプリンターメーカも価格競争をしていて、交換用インクで利益を上げる仕組みである。

それは仕方ないが、たくさん使う人や会社は、安く提供できるような仕組みを作って欲しい。リピーターにはサービスを提供して欲しいのだ。

私もインクジェットプリンターが調子が悪く紙にインクが付くので、そろそろ新しいプリンターを買おうかな。

3. 高速電力線通信、今秋いよいよ実用化

今年の秋ごろから、家庭用のAC100Vを使ったLANが実用化になりそうである。政府がその製品の許可を出すということらしい。

10年以上前から、電力線にインターネットの信号を流せないかという技術が研究されてきた。
家庭用の100Vの電源に信号をのせて、家庭で使用しているすべての電化製品が信号のやりとりをするという技術である。もう一つは、家庭の外の数千ボルト、数万ボルトの電源を、そのままインターネットにつなげる信号にしようかというものである。

問題はいくつかある。
・100Vにつながっている、洗濯機や冷蔵庫などモーターを動かすものは、たくさんのノイズがでる。そのノイズを拾ってしまうかもしれない。
・100V電源は、いろいろなところにつながっているのでセキュリティの問題がある

既にADSLや光ファイバーが普及しているので、インターネットにつなげるというのは時機を失った気がする。電力線をつかっても、せいぜい数Mbpsで光ファイバーに及ばないと思う。家庭用の遅い信号だったら便利ではないだろうか?

DVDレコーダーのコントロールと動画配信、家庭用機器の遠隔モニターなどである。ホームテレフォンにも使えるのではないだろうか?
電源コンセントだけで、他のケーブルをはわさなくてもよいというのは、使い勝手が良い。

心配しなくてもいい。停電時でも通信できる。もっともAC100Vの電源がないとその機器が動かないというのであれば問題だが。

4. Google、米司法省の情報提出要求を拒否

アメリカの司法省が、児童ポルノの規制のために、インターネットの検索サイトを持つ、Google, Yahoo, MSN, AOL から検索クエリー(キーワードとそれに対しての結果)を100万件提出しろという要求を出した。

Googleを除くほかの会社は、即座に提出した。Googleは、言論の自由の問題が絡むのでそれを拒んでいる。

言論の自由の問題というのも大事だが、
私が思ったのは、それらの検索エンジンのもつ技術とデータの方が、司法省のもつ情報よりも大きいのかもしれないと思った。司法省の限られた人員と能力よりも、一般企業が普通のデータを持っていて、それを活用しているのが強いんだと感じた。

もはや、世の中は私たちの思惑よりも、制御できない自由な方向へ進んでいるかもしれない。

Written by in: 楽天日記 |

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