1月
30
2006

2種類のIT企業

mixiというサイトで、IT企業の面接のときに業務経歴書にPerl案件を書くと馬鹿にされたという話がありました。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=3918894&comm_id=836
(会員制サイトのリンクですみません。加入したい方は招待します。無料です。)

いろいろなサイトでこの話は紛糾している。

なぜ馬鹿にされたか?
・大規模な受託開発ではJavaが標準である。Javaに関する技術の広さや深さは受け入れるが、それ以外は関係ない。
・Perl(PHP, Python, Rubyなど)は、個人でホームページを開くための言語であると認識されている点

どうもそもそも、このIT企業ではJava技術オンリーでPerlなどのスクリプト言語は受け入れることができないようである。Perl, PHP, Python, RubyはLight Weight Languageと呼ばれ、Webシステムをつくるときに生産性が高いといわれている言語である。それはIBM自身もJavaでつくったフレームワークEJBが動作にも開発にも重すぎて、PHPを見直しているところがある。

たぶんこのIT企業は、大手のIT受託開発会社か、その下請けなのかもしれない。
これらの会社では、ほとんど社内のイントラネットシステムをJavaで請け負う。データベースは、オラクルを使う。かつて、IBMのメインフレームと端末というしくみを、そのままJavaのシステムに持ってきただけである。

データベースはDB2からOracleに代わり、COBOLがJavaに代わり、端末のキャラクター画面がWebに代わっただけである。ファンクションキーがマウスに代わっただけで、多少良くなったかもしれないが、システム全体としてはなんら変わっていない。開発体制もシステムの考え方もほとんど変わっていない。マシンのパワーが上がったので、ユーザーインターフェースは良くなり、開発に関する技術も伸びたと思う。

上記のmixiでの紛糾があって、以下のような、とてもよくまとめられているブログがあった。

http://www.milkstand.net/fsgarage/archives/000803.html
http://d.hatena.ne.jp/setamise/20060116/1137422385

IT企業の大半は、派遣か受託開発である。

小さなIT企業を起こしたとき、会社に資産がなく社員の給与を支払うために、最初は派遣で雇うことが多い。派遣業務は認可が必要なので、受託開発という形で契約する。しかし、大手の開発部隊に加わって一緒に開発をする。実質的な派遣となる。そのうち会社の社員が増えて派遣する人が増えると、開発部隊の多数を占めることになる。その頃には、開発部隊の上部に人がいて、ある程度開発を牛耳ることができる。そうすると、自分の会社主体で開発を行うことができるようになる。すると、受託開発という形をとることができる。

やがて、受託開発が多くなると、会社の社員にノウハウが溜まる。ノウハウが溜まると、それを汎用化したいという要望が高まる。同じような種類の仕事ならば、汎用パッケージをつくってコストを低くして楽になろう。すると製品開発ができるようになる。

大手のIT企業は、社内コストの高さから最初から全体を取り仕切るプロジェクトマネージャーを養成する。そのため上記のようにならないが、中小のソフトウェアハウスの大半が上記のような進化をする。そのため、素人同然の社員を雇ったり、他の会社と同じ土俵でやらなければならない。

これまではそれが当然だと思われていたが、Amazon, mixi, はてなという会社はperlを使っている。
また中小のWebサイトでは、PHPを使っている。Python, Rubyという言語を使っている場合は、先進的な会社である場合が多い。日本ではWebデザイナーがプログラミングを始めて、小さなシステムを作るというケースが多かった。たぶん欧州もそれに近いと思う。

アメリカでは、Perl, PHP, Pythonのような言語を作る土壌もあるし、その他のオープンソースプログラムをつくるような環境もある。ただ、日本でもRubyという言語が作られ、はてな、kayacのような会社も出現してきた。小さなIT企業でも、上記のようなキャリアアップをはからない会社が出現してきたといえよう。

上記のブログを引用したように、これら2種類の会社は文化が異なる。
どちらが良いとも悪いともいえない、まったく別の業種といってもよい。ライブドアが買収してきた会社の中で、弥生会計を発売している会社はライブドアとはまったく異質の会社であるともいえる。

そこで、あなたが会社をつくるのならば、どちらの会社にするべきか選択しなければならない。あるいはあなたが就職するのならばその2つの会社のどちらを選ぶなければならない。

Written by in: 楽天日記 | タグ:

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