1月
29
2006

【本】人間の條件

人間の条件
岩波現代文庫
著者:五味川 純平

若い頃から読んで見たかった本ですが、おおよそのあらすじを知ったときに怖くて読めなかった本です。人間の怖い本質を知ってしまうような気がしました。同じようにまだ読めない本は、塩狩峠があります。

本当は小説を読まなければいけないところですが、石ノ森章太郎のマンガを読みました。
全4巻ですがほとんど一気に読めます。しばらく時間を置いて、五味川 純平原作者の小説を読もうと思います。

この物語は、日中戦争のときに中国大陸で理想に燃える青年、梶の話である。
戦時の辛いときにかすかな幸せを育もうと結婚して、召集されない代わりに、中国での炭鉱の労務係に採用されました。
炭鉱夫を人間として扱わない炭鉱で、何とか人間の尊厳を維持して生きようとする。しかし、戦時という状況でだんだんと厳しい立場に追いやられていく。そしてその狭間に立たされてだんだんと辛い状態に追い込まれていく、、、、

後半は召集令状を受けて軍隊に入るところから始まる。そして人間性を失わないように生きていこうとするが、軍隊に影響されていく

戦争という厳しい環境の中で、理想を失わずに生きていくことはどうなるか、という問題を提起してくれる。戦争はあまりにも大きな影響で、個人の意思なんかは吹っ飛んでしまう。私たちが歴史で学ぶことのない、戦時の狂気の状況を教えてくれる。

時代は今とは全然違うけれど、状況設定を変えれば今でも同じような問題が通ずる。
理想主義に燃えるあまり、周りとの接点を失っていく。その結果、自分も周囲も不幸にしてしまうのかもしれない。

Written by in: 楽天日記 |

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