1月
26
2006

スティーブ・ジョブズが新しい成功者モデル

スティーブ・ジョブズの名前を知らない人はいないだろう。
アップル・コンピューターのCEOである。
そして、アニメーション映画をつくっているPixarのCEOでもある。

一度ディズニーと仲たがいしていたが、ディズニー社長が代わってから関係が修復され、このたびPixarがディズニーに買収された。そして、スティーブ・ジョブズはディズニーの取締役になった。

私がパソコンというものをはじめて知ったのは25年以上前で、スティーブ・ウォズニアクとスティーブ・ジョブズがつくったApple IIは憧れの機種だった。PC-8001が16万8千円で販売されていたころ、カラーで48KB RAM付で50万円を超えていた。フロッピードライブを付けると100万近くなったかもしれない。実はどちらも買うことはできなかった。

その後、株で儲けて海外放浪した後に残った金で、念願のMacintosh SEを買った。40万円とハードディスク60MBが25万円の合計65万円だった。当時大学生だったから、結構な出費だった。箱を特殊なドライバーで開けると、開発者のサインが掘り込んであったのを見つけて感動した覚えがある。

昔はパソコンの情報は限られていたから、隅から隅まで読んだ。新しく出版された本もほぼ読んだと思う。ただ、全部買うお金がないので、本屋を3店はしごして立ち読みしていたけれど。

スティーブ・ジョブズには会ったことがないけれど、元アップル社員や関係者、取引先の人が書いた本を読んで、スティーブ・ジョブズというのは嫌な奴だという印象が強い。感情の起伏が激しく、好き嫌いがはっきりしている印象である。私は研究開発畑なので、もう一人の創業者スティーブ・ウォズニアクの方が好きだった。ウォズニアクは、天才的な組み立てて作ったパソコンである。部品を工夫して1/3まで減らして、職人技といえるパソコンであった。

アップル・コンピューター社は、ジョブズがウォズニアクにパソコンを作らせて、ジョブズがビジネスにしたという会社である。独創的な設計から、優秀な技術者がアップルに集まり、その後LisaやMacintoshになっていく。会社が1000人ぐらいの規模になったころだと思うが、そのときにきちんとした会社にするためペプシコーラから引き抜いたスカリーである。スカリーは順当に会社を成長させていくが、創業者のジョブズが経営にとって邪魔だと思った。きちんとした会社にはカリスマは必要だが、勝手に自分のルールで振舞うジョブズが大きな問題だった。

そんなところが、映画「シリコン・バレー」にも現れている。
当時、ビル・ゲイツも同じころに、パソコンのソフトに注目したマイクロソフトを起こしていたが、ハードを作っていたアップルが成功しているのを見てうらやましがっていた。

スティーブ・ジョブズは会社を追われて、アップルの株を売り多額の現金を得た。そのお金で、NeXTコンピューター社を作り、その後Pixarを作った。
ネクスト・コンピューターは、MacintoshのようなインターフェースでUNIXを動かすという高級Macintoshのような製品だった。会社の知人が持っていたけれど、当時200万円ぐらいした高級機だったのだ。ネクストは大阪大学や大学関係者には評判が高かったが、残念ながら一般にはあまり売れていない。

スカリーの後、マイケル・スピンドラー、ギル・アメリオとCEOが代わったがうまくいかず、最後にスティーブ・ジョブズのNeXTコンピューターと合併して、ジョブズは古巣アップルに戻ることになった。

iMacの成功、MacOS Xの成功、そしてiPodの成功と、ジョブズは成功を収める。
いまや、倒産しかかったアップル株の時価総額はデル・コンピューターを抜いた。一方で、Pixarもトイ・ストリー、モンスターズ・インク、ニモ、Mr. インクレジブルとアニメーションの世界でも大ヒット。

今後、アップル・コンピューターとディズニーの間で何かしかけがあるかもしれないが、どちらもクリエイティブの世界では本当にすごいことなのかもしれない。

ジョブズはヒッピィー出身だから宗教がかったところがある。それが年齢を重ねて落ち着いてきたところがある。そして成功をしてカリスマ的になってきた。まだ51歳である。これから、カリスマ経営者としてすばらしい人になるのか、それとも宗教がかって混乱に陥れるのか。

私は創造的な前者であって、欲しい。

Written by in: 楽天日記 |

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