1月
06
2006

【本】成功者の告白・後半

後半はとても怖い話である。

ビジネスで成功している人は、成功物語では人生の成功者のように言われている。しかし彼らの多くが、家庭は破綻している。

なぜか?ビジネスと家庭は繋がっている。
起業するときは24時間ビジネスについて考えている。それはしかたない。そうすることは必要条件だ。
しかし、ビジネスだけに専念して家庭をおろそかにすると、家庭生活との軋轢を生み出す。

ビジネスがうまくいかなければ、そのストレスは家庭にもたらされる。妻にあたり、そして子どもにあたることになる。子どもは弱い子にあたっていじめっ子になるかもしれない。

ビジネスがうまくいけば、妻は夫の成功を妬む。妻との家庭生活よりもビジネスで成功していることに妬むのだ。一方で、夫はビジネスの忙しさにかまけて家庭生活をおろそかにする。夫婦の間の時間や気持ちのずれとなって、夫婦の間は冷え切っていく。

子どもは夫婦の間の溝を敏感に感じ取る。言葉でその溝を埋めることができない子どもは、自分が病気になって存在をアピールする。子どもは原因不明の不時の病になってしまうこともありうる。

起業の創造性と性のエネルギーは同じ要素を持つ。起業がうまくいきだすと、性のエネルギーが高まる。しかし、妻と疎遠になっている今は、性のエネルギーの捌け口は不倫となって、そのせいで夫婦は最大の危機を迎える。

会社の方も、数名の社員の創業期から、数十名のより大きな会社になるには、大きな変革が必要だ。そのときに創業期の社員を、切るべきときかもしれない。古いしがらみのまま、古い体質のままだと、大きな会社にはなれない。それは会社が、オーナー社長のカリスマからルールに基づいた組織へ変革するときかもしれない。多くの会社はその古い体質を捨てることができないので、大きな会社へと脱皮することができないでいる。

市場の導入期は起業家が導く、成長期に至るためには起業家のアイディアを実現する実務家が必要となる、そして組織を大きくしてまわしていくためには実務家と管理者が必要で、かえって起業家の存在は混乱の元となる。
起業家は成熟期に至ったときには、会社の運営を邪魔せずに次のアイディアを探した方が良い。そして衰退期に至る前に次の事業を成長に導かせる。あるいは、起業家はまとめ役になる。全体をまとめることが重要で、もっと重要なのは社員一人一人にまとめる力をつけさせることである。

このまとめるのは、この本ではリッチカールトンホテルのクレドを例に上げていた。社員一人一人が自立して、企業理念を全うしていくことを毎日確認するための憲法である。その憲法に関して、毎日みんなと話し合うというやりかたである。

他にも、カラーボールを手にして「24時間以内に起きたことで、良かったこと、新しいこと」をみんなに話す、そして次の人にカラーボールを渡して同じように話をしてもらう。そしてみんな必ず発言する。こうすると不思議と会社の雰囲気は良くなる。

この2つはわかる気がします。そして実践したいと思います。たぶん組織として一体化できるんだと思うんです。

話は戻って、最初の話は少しオカルトチックだけれど、よくわかる話です。私の知っている人でビジネスに成功している人、成功しようとする人は、たいてい家庭生活がうまくいっていません。アンダーセン時代もマネージャーになると忙しすぎて、半分以上は離婚することになっていると言われていました。社内不倫も多かったようですしね。

私も東京のベンチャー会社を辞める理由の第一となったのは、仕事と家庭の両立が図れなかったからです。東京での単身赴任に近い生活で愛知県にいる家族と十分に時間がとれず、娘が学校給食が食べられなくなったりストレスで家のガラスを割ったり、妻もお風呂のガラスを割ったり、そして息子は今でも学校で暴れています。とほほ。

これから成功するかどうかはともかく、家庭との両立をしないといけないなと思っていて、この本に出会いました。進むべき道は間違っていなかったと思っています。今年4月に名古屋で新事務所で仕事を始めるわけですが、通勤に1時間以上かかるので最後まで悩んでいました。当初は、自分の仕事場が1部屋設けることができそうな5DKぐらいの家に引っ越そうと思っていたのですから。でも家庭と仕事場を一緒にすることは、気持ちの切り替えにおいて危険なので、やはり別々にします。そして2年後ぐらいには地下鉄沿線でどこか引っ越せるといいなと思います。

最後に、ビジネスと家庭は繋がっているのでどうすれば問題なく成功できるかということですが、家庭が変化する歩調とビジネスが変化する歩調を合わせるというのが結論のようです。しかしビジネスの歩調はとても早いので、それは難しいでしょう。

私はそこにもビジネスチャンスがあるのではと、思いました。

Written by in: 楽天日記 | タグ:

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