10月
05
2005

息子は、一人でイトーヨーカドーへ

仕事から自宅へ帰ると、キッチンで夕食を作っていた妻が、「ちょっと座って」と言ってきた。
あれあれまたかと思いながら、着替えもせずにソファに腰掛ける。

妻がこちらにやってきて、ソファに座って言う。
「達也、パパと話しをしなさい。」
テレビを見ていた、小学校1年生の息子が襟を正して、座る。
これから叱られるのを予期しているようだ。

妻:「達也がね、勝手にイトーヨーカードーへ行ってたの。5時に帰るのを約束しているのに、5時半になっても帰ってこないので、探しに行ったら、イトーヨーカドーに行ってたの。」

ときどき英語を混ぜながら妻は話す。

妻:「達也はこのままだと、泥棒だよ。」

妻は飛躍して物事を考える。
私は妻の手前、少しは声を荒げて叱らんといかんと思う。

私:「イトーヨーカードーへ、行ったの?」
事実確認をとる。
息子:「いった。」
私:「どうしていったの?お金は持っていないでしょ。」
息子:「お金持っていない。ダンスのゲームとか、いろいろしていた。」
私:「それ、おかねはいらないの?」
息子:「いらない。」

息子はお金を持つと全部つかってしまう。ADHDの子どもは、「欲しい」と思うと我慢ができないと聞いている。いつも息子は、「いつ買ってくれるの?」「誕生日はいつ来るの?」といつもいう。カウンセラーによると、ADHDの子どもが大きくなると、親の財布からお金を取ることが日常茶飯事になるから、注意した方がよい。いつも財布は子どもの見える場所におかない方がよいそうだ。

息子は以前にもお小遣いをもらうと、耐え切れず一人でイトーヨーカドーなどのお店に行ってしまうことがあった。私は時間通りに帰ってくるので黙認していただが、妻は許せないらしい。

しかたないので、
私:「イトーヨーカドーへ一人で行ってはいけないという約束を覚えている?」
息子はうなずいた。
私:「じゃあ、達也は嘘ついたことになるよね。」
息子は再びうなずいた。
私:「一つでも嘘をついたら、もうパパは達也を信用できないよ。達也の言ったことは全部信じれないよ。どんな正しいことを言っても、全部嘘に聞こえるよ。」
息子は涙くんできた。

妻が約束をとりつける。
「もう外に一人で遊びに行っちゃだめよ。ママやパパがいないときは、外へいっちゃだめ。」

私は妻の約束を息子に確認する。

息子本人には気の毒だ。私は息子をほっといてもいいと思うのだが、妻はいつも直接息子と相対している。彼女のストレスを和らげる上では、妻の意見も取り入れなければならない。

息子のおかげで、親業が鍛えられている。

翌朝、息子が「パパ、昨日ね、紙を出すの一番早かったよぉ」という。
「紙はプリントのこと?」と聞くと、息子はうなずいた。
「おぉ、達也、頭いいねぇ。すごいねぇ。」
ときどき褒める。褒めないとバランスをとれない。

Written by in: 楽天日記 |

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