9月
03
2005

【本】中国洗面器ご飯

著者: 一条さゆり
発行: 講談社
定価: 1,500円+税
ISBN4-06-2111784-3

著者は、ストリッパーの2代目一条さゆりさんだ。彼女は引退した後、広州へ入って広東語を勉強していたそうだ。そのときのいろいろな経験が、エッセイとしてまとめられている。性を超越している人を私は尊敬しているので、ついつい手にとってしまい、2時間で読み終えてしまいました。

中国は4回、通算して半年ぐらい旅行しています。桂林は2回行ったし、地方のところへも行っています。中国語はよくわからないけれど、中国語で書かれた新聞はある程度読むことができるし、それなりに中国人についてはわかっていると思っていました。

すみません。言葉がわからないと本当のことはわからないのね。そして生活してみないことにはもっとわからないのね。そのことがよく実感できた本でした。

フィリピンでも、結婚するまで英語が通じた会話をしていたので、それなりにわかったつもりでいました。しかし結婚して初めてわかったことの方が多かったです。一緒に生活してみるって、それと全く同じようなものだと思います。

中国人は中国の恥と思うことは、あまりしゃべらないそうです。そのため、中国の人たちが実際にどんな考えを持って、どんな悩みを持って、どんな生き方をしているかということは、やっぱりわからないですね。共産主義なので男女同権ですが、文化的には男尊女卑のところがあるそうです。中国人の男性は家庭の料理をすると聞いて、すごいなと思ったのが20年前でした。しかし、それは女性に口の入るものを作らせるわけにはいかないってという男がいたとは知りませんでした。

中国の治安状況はだんだん悪くなっています。都市よりも農村の方が治安が悪いなんて、それは不思議です。普通の国は、田舎は穏やかで鍵をかけていない家が多く、都市は顔をしらない人が多いのとお金があるので治安が悪いのです。

中国は移動が制限されています。そのため都市に出稼ぎに来ている人は法を破って働いている場合が多いです。そのため低賃金労働にあえぎ、公安に見つかれば罰金とともに田舎に追い返されてしまいます。田舎では職がなく、そうやって都市から追い出された人が、暇をもてあそんでいるとのことです。中国では徴兵制の建前がありますが、実際は田舎から就職の代わりに人民解放軍に入ります。しかしここは5年で退役されるのが普通だそうです。退役されて田舎に帰っても、仕事がないとか。

中国人の性のことも触れています。結婚前の処女性が重要視されるので、処女膜再生手術が流行しているそうです。男性は経験有りでもよくて、女性は処女が重要視されるなんて、変ですよね。

セックスについてはタブーだと聞きました。昔も香港でPlayBoyを買って、お世話になった人に渡すと喜ばれると聞いていました。今では日本のアダルトビデオが、香港や台湾でコピーされて、そしてさらにコピーされて中国へ入っているとか。しかし、映画やドラマでは韓国ドラマのように濡れ場は一切ありません。そのため、夜のコトも男の性欲だけですすんでしまうことが多いそうです。場合によっては両方が裸にならず、服を着たままで出そうです。たぶん、アジア全体はセックスについてタブーですが、中国は一番タブー視されている国かもしれません。

中国の一般の人の生活を知る上では参考になる本でした。
同時にフィリピンの人についても、多元的に見ることができました。

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