8月
14
2005

フィリピンでの生活

フィリピンの毎日の生活

アロナビーチから戻った後は、妻の家で普通の生活をしている。テレビも見ずに、近所を散歩したり、近くのショッピングモールへ出かけたりしている。フィリピンのいろいろな観光地でもいけばおもしろいのかもしれないが、ここボホールではすべて行ってしまったし、特におもしろいことはない。毎日ぶらぶらとこれまでの日常とは異なる、新しい日常を体験している。

妻が久しぶりに母親や兄弟たちと話することができ、そしてフィリピンの生活を思い出すことができるのでそれでいいかなと思う。娘や息子も、祖母やいとこたちに会えて、自分のルーツを体験できることが大事だと思う。私は私で、リラックスするしかないかな。あえて、情報を遮断していろいろ考えをめぐらしてみるかと思った。

ただし、フィリピンの学校は夏休みではないので、月曜から金曜日まで子どもは学校に通っている。そのため、私の娘や息子の遊び相手は日中いないので少しかわいそうだ。とはいえ、Nintendo DSを持ってきたので、暇つぶしてはできている。子どもにフィリピンはどうかと尋ねたら、妻の家は快適なのでよいが、他の家での生活は嫌だとか。トイレを始め、なんでも汚く臭いので嫌だとか。妻の家は特別なんだよぉ。

妻の家は、5年前に建てた。今住んでいる中古マンションの残金を、両親に払った後に毎月積み立てたお金が180万円。妻が自分の小遣いの中から貯めたお金が120万円。およそ300万円で建てた。土地代が80万円、建物や電気設備などで270万円ぐらいだろうか。あれ計算が合わない。50万円ぐらいは追加で払ったのかな...こじんまりとした100平方メートルぐらいの平屋建てであるが、すべての窓には蚊などが入らないように鉄の網を設けた。フィリピンに行くたびに蚊に悩まされるので、蚊取り線香なしでもすむようにしたのは快適である。

妻が建てたこの家を、いつもは妻の妹家族が住んでいる。
税金や維持費などをすべて自分たちで支払うという約束をした上である。それでも、数年に一度しか行かない家を持つのはもったいないと思う。フィリピンでは銀行に預けていても、年利10%以上で貯金が増える。インフレも同程度に上がっていく。フィリピンで不動産に投資して、賃貸料でもとっておけばよい。そして、将来永住することがあれば、そのときに建物を壊して、そこに住めばよいと思う。しかし、妻はフィリピンで自分の家を持つことは夢だという。夢は何ものにも変えられないのだと。日本に来ているフィリピン人は、フィリピンで家を買うことは夢だという。そして、その家がもし自分に何かあったときの避難先だと思っているようだ。いざというとき、例えば夫と離婚した時に、フィリピンに居場所があるということらしい。

今日初めて、妻の家の周りを探検した。
妻はたまたま田舎の街タグビララン(とはいってもボホール州の中心で州都、人口は10万人ぐらい。飛行場があり、毎日1?2の定期便がある。ボホールは人口100万人以上だが、人口は都市部に集中せず、全体にばらついている。)の新市街に家を買った。市役所をはじめ自治体や政府の役所がある。平地ではあるが、ココナッツや木が茂っていて、土壌が整地されていないところが多い。しかし、ところどころに高級な住宅がある。敷地100坪ぐらいあって、周りを背の高い塀で囲み、中には城壁の2階建ての建坪30坪ぐらいの家がある。おそらく1500万円以上は、かかっているのではと思う。通常100万円ぐらいで家を建てるから、このあたりではお金持ちにしか見えない。妻の家も、土地は狭いが近所の家の中では別格である。日本の家としてはたいしたことはないけれど。マニラはもちろんセブなどでは、こういう高級住宅はたくさんあるが、ボホールで見かけるようになったと聞いてびっくりした。

妻の家のすぐ隣にも、妻の家の3倍の大きさで素敵な家がある。地元のお金持ちのご子息らしいが、夫はフィリピン人であるが、アメリカで出稼ぎの医者をしているそうである。年に3回ぐらい帰宅されると聞いた。3年前に来たときに招待されたが、車が2台止まっており、家の中には水槽がある。夫がスクーバダイビングやスキーをした写真が飾ってあった。その家は、若い奥さん(推定)28歳くらいと彼女のお母さん、そしてメイドが2人と運転主が1人いた。

先の高級住宅は、後から聞いたら日本人とドイツ人の定年の夫婦が住むそうである。自国に比べたら安いものだが、強盗に襲わたり騙し取られないように天寿をまっとうされることを祈るばかりである。やはりこのあたりのフィリピン人のお金持ち、中産階級が生まれるのはまだまだかもしれない。とは言っても、近所にできたショッピングモールの品揃えやレストランでの金遣いを見ていると、10年前に比べてフィリピン人の生活もずいぶん向上したと感じる。妻の兄弟は1日100?200ペソ(200?400円)の収入を得る生活で苦労しているのに、ランチで500ペソ(1000円)ぐらい平気で使う家族をたくさんみかける。

中国の経済発展に比べれば遅いが、フィリピンもそれにつられてかどうかわからないが、徐々に変わってきている。電化製品が、中国製、韓国製のものが増えているのが驚いた。例え海外生産でも、日本製がほとんどなかった。唯一目に付いたのは、Nationalブランドだけだった。日本の電器メーカーは危うしだろうか。

私が妻の家族での期待の星は2人いる。
妻のお姉さんの2人の娘。2人とも美人で大学生。1人は看護士の勉強(Nursing Course)をして、一人はコンピューター技術(Computer Engineering)を学んでいる。アルジン(Algine)とロクサン(Roxanne)である。

Algineは20歳で、卒業後はアメリカの病院で働きたいという夢がある。Roxanneは田舎の街でずっと1番で、大学は奨学金をもらって通っている。前のブログでパソコンを買ってあげた娘だ。コンピューター技術を学んでいるのは、ボホールの田舎の大学だ。それを心配していたが、本人は追いつくので精一杯だと言った。3年生でいくつかの科目を受講しているが、そのうちC++のテキストを見せてくれた。日本語版でも出版されているとても分厚い解説本だった。コンピューター技術はとても人気があって、当初250人が入学した。しかし、コースが難しく、3年目の今では30人が残っているだけだという。みんな学科を変更したか、諦めてしまったようだ。このコースは5年だけど、卒業できるかどうかもわからないそうだ。

私は大変だけど、目標を決めてがんばれと言ってやった。逆にすごく安心した。田舎の学校であっても難易度を高めているからだ。大学を卒業したらある程度自信がつくだろう。しかし残念なのは、参考書や雑誌が全くない。日本だったら、大学の図書館に行けば参考になる本はたくさんある。C++の本だけでも、古いものから新しいもの、難易度を変えて視点を変えて、毎年何冊かは発行されている。それが全くないのだ。財力があればアメリカから輸入すればいいのだが、、、それはフィリピンだけの問題ではない。他の更新国でも同じような問題がある。

大国や先進国ではそういう問題はおきにくいが、後進国で弱小国だとそれが問題かな。
中国やインドではそういう問題はおきづらいし、韓国でも起きない。
私は海外旅行すると本屋や図書館へ行くことが多い。中国は英語の本を翻訳していた。インドは英語の本を自国で安く再出版していた。韓国では、「冬のソナタ」のある場面で大学の数学の講義が韓国語で行われていた。実際に19年前の中国のすごーい田舎の書店で、Apple IIという古いパソコンの解説図を中国語で訳されていました。日本語のその本は手に入れることができなかったので、じっくり読みました。インドでも、Prologの英語の解説書を買って読んでいました。両方ともマニアックな本なので、こんな本が手に入るのはすごいと思い、20年近く前に中国とインドがコンピューターの世界で台頭すると思ったのですが、だれも信じてくれなかった。(まぁ行動を起こせ、ということですよね...)

話は戻りますが、ロクサンはコンピューターを直球でしか理解していないので、それが辛いのです。雑誌や参考書などのいろいろな角度からの球があれば、理解を助けます。C++だって、解説書の最初から最後まで確認していくのは、全貌を見てからでいいのにと思いますが、それを彼女に言ってもしかたありません。彼女はきっとやり遂げることができるので、影から見守りましょう。

もしも可能ならば、日本に呼んで仕事につかせてあげたいのですが、若くてかわいい女性ですから、ホステスと間違われて難しいですよね。きっと。
日本語はまったくわからないから苦労するしね。

希望の2つの星が、夢をつかむのを見守っていきたいと思います。

P.S. フィリピンの田舎のインターネット事情について

ここボホールでは、インターネットカフェがおそらく10件ぐらいあると思います。ただ、ネットワークゲーム中心の感じです。安いところで1時間20?ペソ。40円以上ということになります。日曜日には、子どもたちがインターネットカフェを占領していたような雰囲気がありました。インターネットカフェの看板にはDSLと書いてありますが、ロクサンが使ったところ、インターネット特にアメリカとの接続は遅いそうです。こちらでDSLというのは、速くて256Kですから、電話モデムよりも速いという程度でしょう。
また自宅からの接続は、ほとんどモデムでの接続となります。
ブロードバンドには程遠い感じがします。

電話ですら固定電話を各家庭につなげるという前に、携帯電話が普及してしまいました。携帯電話機を2000ペソ(4000円)ぐらいから購入できて、ほとんどがプリペイドカードを使っています。公衆電話からの電話料金は、固定電話へは1分3ペソ(6円)ですが、携帯へは1分8ペソ(16円)です。日本より若干安い程度ですね。

プリペイドカードは日本の場合と同じだと思います。街のあちこちで、若い男女が携帯に向かっている姿はまったくいっしょです。一回メールを送る料金が1ペソ(2円)なので、ほとんどの場合はメールを送っています。こちらではSMSといいます。

Written by in: 楽天日記 | タグ: ,

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