5月
25
2005

造場(ぞうじょう)

造場(ぞうじょう)、大きな宣伝によってその力を借り、勢いを伸ばしていくた
めの「場」をつくる。

胡雪岩は現代と同様なマーケッティングと広告宣伝をしていたようです。
ただ推測するに、中国の歴史的な知恵というよりも、西洋の手法をいち早く取り
入れたり、彼のオリジナルを追加したのではないかと思う。それは、彼が西洋に
ついてよく知っている人を採用していることや、柔軟な発想を持っていると思わ
れるからだ。

1. 事業をするならば、市場を育てる、調整することが必要

胡雪岩が実際にやったことを記す。

(1) 抜擢した部下である劉慶生が、最初の仕事がしやすいようにお膳立てをし
た。劉慶生に能力があることがわかっていたので、彼が最初の仕事に成功するよ
うに支援した。その結果、彼は成功して、その後も仕事を次々とやりとげていった。

(2) 最初から銀20両入った通帳を、有料顧客の奥様らにプレゼント。奥様らが
口コミで評判を広めてくれることを意図した。

(3) 胡慶余堂の開設において
a. お店の場所を、薬の製造と販売に最適な場所を選んだ
b. 店舗の配置と装飾が特異で、お客をひきつけるような内装だった
c. はじめて通信販売を手がけて、専門部署を用意したので、利便性が高まった
d. 広告が普及する初期の頃に、広告効果を活用した。また新商品を3年間無償
で提供することも行った。

(4) 社会と政局の安定に尽力した。そのための寄付や支援は惜しまない。
政府を支援すれば、政府も自分の事業に各種の便宜を提供してくれる。また世の
中が安定しない状態では、市場は成長しない。

まだ世にないものであれば、市場を作り出さなくてはならない。会社や商品が有
用なものであるということを、世間に知らせなくてはならない。市場をつくるた
めには、自分の会社だけががんばっても限界がある。そのときは、競争相手とも
協力して市場を作るということが必要かもしれない。

これは、パソコンが30年前に世に出たとき、パソコンを作る会社はたくさんあっ
た。しかしほとんどの人が知らなかった。当時、パソコン市場で勢いのあった
Apple IIを販売していたApple Computer社が、IBMがパソコンを出荷する1981年
に「ようこそ、パソコンの世界へ」という広告を出したことがあった。

当時普通の人は、コンピューターといえば、メインフレーム、ミニコンだった。
パソコンはおもちゃのようにしか思っていなかった。IBMがその市場に入ること
によって、パソコンという市場がいっきに大きく伸びたのは間違いないと思う。

すでに世にあるものの場合は、お店や商品が他との差別化を計らねばならない。
もっと性能がよいのか、安いのか、見た目がよいのかなどである。そのため、お
客さんに対してお店が記憶に残るようにするための努力、利便性の努力、商品の
努力を惜しんではならない。またお店の内部に対しても、サービスや能力がきち
んと実行できるように、整備しなくてはならない。

マーケッティングは外部に対するものだけではなく、内部と連携するという考え
には新鮮に感じた。

2. 勢いのある場面を演出する。ただし実力に応じた演出をする。

「商売をするなら、まず、にぎやかで勢いのある場面を計画する必要がある。場
面は大きいほうがよい。さらに場面を企画する際には、新しい方法、新しい技巧
を駆使しなくてはならない。使い古されたやり方では他人の笑いものになる。
場面を演出するのはたやすいが、引っ込めるのは簡単ではない。実力があるな
ら、場面は大きいほうがよいが、実力に限界があるならば、適当な線にとどめる
ことを知らねばならない。」

広告宣伝をするならば、従来のやり方では新しい方法を、大きくやるほうがよい
ということだ。私たちは同じような広告宣伝は飽きてしまうから、興味を引き付
けるような新しいやり方でないといけない。またCMだけではなくニュースに載
せるパブリシティやいろいろな手法を使う。そして実際の商売も、お客さんの興
味を引き付ける外観からはじまって、内容、顧客満足まで考えなくてはならない。

飲食業(レストラン)を考えれば、あたりまえのことだろう。
CMや新聞広告、雑誌広告から始まって、グルメ番組に紹介してもらう。そして
お店をかっこよく、雰囲気のあるものにする。メニューもいろいろあり、味もよ
く、リーズナブルな値段にして、最終的にお客さんに満足してもらう。できれば
リピーターになってもらう戦略をとる。もちろん、お店もできるだけ大きいもの
を用意して、立地条件もよいものとする。いろいろな手法をとるが、それはいつ
も同じではなくて、お客さまを飽きさせないようにメニューを変えたり、セール
をしたり、いろいろ考えなければ他の店にお客さまをとられてしまう。

ただしあまり大きなお店を作ったけれど、お客さまが少なければ「流行らない
店」のように見えてしまうかもしれない。社員に給与をきちんと払えなくなるか
もしれない。原材料(素材)の品質を落とすことになるかもしれない。そのた
め、身分相応にしておかないと、かえってひどいことになるかもしれない。

今回の章は、本を何度も読んでいるがわからないところがある。
いくつか抜粋して例を考えたところで許してもらいたい。

マーケッティング、広告宣伝については個人的に思うところがあるので、後日紹
介したいと思う。

Written by in: 楽天日記 |

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