5月
19
2005

篤義(とくぎ)

篤義(とくぎ)、信義に忠実である。

「信義を立てなければ、人の信頼を得ることはできない。常に義を立てれば、そ
れが口から口へと伝わり、やがて何事も思う通りになり、事業も栄えるようにな
る。」

1. 金よりも人を得よ

 ビジネスでは、人の心を得ることが第一。
 お金儲けよりも、真の友人を得て、Win&Winの関係を築くことが大切である。

 胡雪岩は友人が金に困っていると率先して貸してあげたという。自分が貧乏で
あったので、貧乏は辛いことを知っているからである。それは貸金ではなく、投
資と考えていた。人情は生涯忘れないものだから。

 また貸金業としてのビジネスだが、お金を借りた人の多くはきちんと返すこと
を体得していた。それは体面を重視するからであり、相手の面子を立てればきち
んと返すということがわかっていた。

 私には耳の痛い話だ。お金の貸借は、友情を壊すものだと思っている。お金を
貸すことで自分が上位になるような感じになるし、お金を催促したら相手は逃げ
てしまう。そしてそれについて苦言をしないと、また借りにくるし、限度がな
い。全てそういうわけではないが、そうなることが多い。

 妻の父兄弟には、少額だが一通り貸している。
 ただ返ってくる見込みのない、投資だと割り切っている。
 それで少しでも生活が楽になったり、チャンスが生まれて成功すればいいなあ
と思っている。できのよい姪はがんばってくれるかな?

2. 誠実と信義で天下の顧客を集める

 人間として最も大切なのは信用である。人に約束したことは絶対に破ってはな
らない。約束を破ったら、人に軽蔑され、誰も相手にしてくれなくなる。

 一度約束したら、それを守る。いいかげんな約束はしない、絶対に嘘はつかな
い。それができなければ、誰も信用してくれない。技術職では、機械やコン
ピューターは言ったとおりのことしかしないし、言ったとおりのこともやってく
れないのは自分の責任なので、せめて身の回りでは約束は大切である。

 これは当たり前のような気がする。わざわざ、この本に書いてあるのは、約束
を破る人が多いのかな!?

3. 義をもって財を成す者こそ、真の商人である

 「頼れるのは自分だけである。対人関係をつくるのも自分に頼るしかない。自
分がしっかりしていなくて、どうやって本当の友人がつくれるだろう。あなたた
ちの困難は私たちの困難である。また逆にいえば、自分のことばかり考えていな
いので、友人のことも考えねばならない。」

ビジネスを成功するためには、信頼のおけるパートナーが必要である。しかし、
中国人といわず世界の大半は、見ず知らずの赤の他人を信用しない。一方日本人
は信用しがちである。

中国人(フィリピン人もそうだが)、第一に親族、第二に友人である。だから普
段から友人をつくることに熱心である。

ある人から中国人についてこういうのを聞いたことがある。
友人になることは、本当のWin&Winになること。お互いに金持ちになるときは一
緒で、また貧乏になるときも一緒であると。

また別の人からこう聞いた。
友人関係はビジネスとは別の次元にある。友人に頼まれたら信義を尽くすべき
だ、ただ友人の足を引っ張るようなことをしてはいけない。

私は後者の方が正しいような気がする。前者は弱者にとってのご都合主義のよう
な気がするからだ。結局は自分の信じるところの信義に基づくより他ならないだ
ろう。

いくつか篤義の例がある。
同仁堂という北京の薬局では、原材料が高くなったとき、大切な薬だということ
で値段を上げなかった。アメリカのH.J.ハインツという食品加工会社は自社の製
品が合法だが人体に問題あることを公表した。

松下電器も製品を香港に送ったところ、届いた荷物の梱包が解かれてメチャク
チャになっていた。それを販売代理店が指摘したら、松下電器は謝罪して責任を
負った。

どれも、一時的な利益を得るのではなく、双方がWin&Winの関係を築き信頼関係
を築くことを重視している。結果的に信義に尽くしたことが、大きな利益になっ
ている。

お客さんもよかった、得をしたという結果を得ること。そして私もやってよかった、得をしたという気持ちを得ること。すごい単純だけど、その積み重ねがビジネスを成立する基礎ではないかと思う。

Written by in: 楽天日記 | タグ:

コメントはまだありません »


コメント&トラックバック




トラックバック URL

コメントのRSS feed