5月
17
2005

結営(けつえい)

結営(けつえい)、一体となって結束して、事にあたる。

会社の内部の組織を一体化して、社外の協力者と一緒になって、事業を展開す
る。日本人の経営からすれば、当たり前のことだよね。

ただ、胡雪岩の時代は清朝末期だったので、時代背景が異なる。
役人への賄賂は全盛の時代、役人になるためにも賄賂が必要だったのだ。

賄賂は行政の潤滑油といえば言葉の響きはよいのかもしれない。しかし、税金や
利益を、個人で搾取していることには変わりはない。組織としては問題だと思う
し、これが清朝を崩壊させた原因の一つだったと思う。この本では、役人の地位
を金で買うことは、最初に4000年前の秦朝の時代からあったと聞いて驚かせられ
た。中国の役人になるには、科挙の試験に合格しなければと思っていたのだが、
これはかなり難関で少数派だったようだ。

胡雪岩は、役人にお金を渡して育てる。次に、役人が困っていれば、お金をつ
かって役人や彼の行う行政を助けてあげる。太平天国の乱で国が乱れれば、必要
とあれば西洋人と協力関係を結ぶ。

日本人にはない、したたかさと謀略がある、中国人社会の中で生きていくために
は、知恵がいる。自分の協力者を探し、自分を貶めるような勢力と戦う必要がある。

ただし、彼は西洋人のビジネスはビジネスライクで全て契約の上で成り立ってい
ることを評価していた。中国人相手の方が骨が折れて、契約を反故にして、値段
を変更することが多く、またヤクザを雇って店を壊したり妨害することも多い。
いろいろないざござに巻き込まれて商売のこと以外に煩いがあるのが、もっとも
損失だと言っている。

彼が大切にしていたのは、国を援助して、国の法律を守り、社会正義のもと事業
を展開してことであった。そのため、国や国民から支持を集めることができたの
であろう。

Written by in: 楽天日記 |

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