
た映画。
銃乱射事件で殺された高校生と犯人のその日の行動を、つぶさに淡々と追っている。
FPS(一人称視点シューティング)ゲームの配役を変えて、その事件を体験して
いるような、ゲームしているような感じを覚える。配役をかえるごとに、別の配
役で同じシーンを迎えるので、リフレインともなる。
映像は普通だが、なんとも不思議な映像表現。
個人的には、この映画は好き。CGもないし、派手なものもない、たんたんと撮
る。DVDの得点の中で、セリフは脚本になく全てアドリブだったそうだ。そのた
め、自然な映画となっている。
映画全体を流れるのは虚無感。どこにでもありそうな風景で、銃の乱射というこ
ともどこにでもありうること。
兵庫県の福知山線でJRの大事故が起き、100人ほど亡くなった。
とても不幸で残念なことで、お悔やみ申し上げる。
だけど、
日本での自殺者は、毎年3万5千人。毎日平均100人。
日本での交通事故死者、毎年1万人。
イラクでの死者、10万人、毎日増えている。
どんなに社会が発達しても、自殺者の数は増え、戦争での死者は増えつづけている。
手元に銃があれば、この虚無感に耐え切れなくなり、あのような事件を起こすと
いうこともあるかもしれない。またこういった事件も、自殺と同じように当たり
前のようになっているかもしれない。イラクのように。