4月
16
2005

19年前の中国で反日の経験

けっこう、本格的ですね。
日本人は反中という言葉がないように、あんまり気にしていないのですが、6実
害があると気になりますね。

「日本人死ね」と上海にいる留学生が殴られたとか。

20年近く前に中国に旅行したときの恥ずかしい小話を一つ。

1986年の夏に中国へ2ヶ月間旅行してきました。
まだ中国が開放政策を取り始めた頃で、外国人が中国を国内で自由旅行するのは
まだ不自由な時代でした。
外国人開放都市というのがあり、主要都市も含め100都市ぐらいしか行くことが
できませんでした。

日本の現金やトラベラーズチェックは、中国銀行のみで両替され、外貨兌換券と
いう外国人専用の中国通貨に交換されます。そのときの、両替レートは、1元=
40円ぐらい。そして、闇ルートでその外国人専用の通貨から人民元へ、1.2倍か
ら1.5倍くらいへ両替できます。違法ですが、主として外国人が泊まるホテルの
前などで両替できました。

この両替レートは、なぜか場所と時期によって変わるんです。なんでも、当時は
友諠商店という外国人専用のデパート(みやげ物売り場)があって、輸入した製
品などは、そこで外貨兌換券でしか買えませんでした。主として、外国にいる親
戚が送ったお金が兌換券として渡されて、そこで外国製品を購入できるという話
を聞いたことがあります。

この外貨兌換券は、外国人が泊まるホテルの代金、航空券や鉄道切符などでは必
要でした。なぜかバスは人民元でOKでしたが。それ以外の、食事や買い物などは
人民元でOKなので、みんな人民元に闇ルートで交換しました。

今では外貨兌換券もなくなりましたので、そういうこともないでしょう。おそら
く、航空券は中国人の2倍、鉄道料金は1.75倍、ホテルも2倍以上という外国人料
金もないんでしょうね。航空券を買うときやホテルに泊まるときは、パスポート
を見せる必要があるため日本人とばれてしまいますが、鉄道の場合は身分証明書
を見せる必要がないため、中国人あるいは香港人や華僑とみなされれば、中国人
料金で切符を購入でき、お金を節約することができました。

さて、私は当時大学生で中国国内を旅行していました。そのとき、あまり目立つ
格好をすると、日本人だとばれて中国人料金で鉄道の切符は買えません。
もともとダサイ服しかありませんが、その中でもダサイ服を着て、中国に行きま
した。中国入国当時は日本人とばれることしばしばでしたが、中国語の片言を覚
え、中国人と同じ食事をして街を闊歩すると、だんだんと中国人に見られること
もしばしばでした。

とはいえ、「あなたは上海人ですか?」「あなたは香港人ですか?」と聞かれる
ことしばしばでした。靴や多少あか抜けているところがあったかもしれません。

ちょっと余談ですが、中国料理を1ヶ月食べつづけていると、自分のうんちがく
さくなりました。ふつう自分のうんちは匂い慣れているので、くさく感じないは
ずですが、そのときはびっくりしました。そのときは、体臭もきっと中国人に似
てきたのでしょうね。中華料理で使う、強い味付けの匂いです。僕は中華料理は
大好きで、いつもおいしいおいしいと連発していました。本場の中華料理は、日
本と全然違ってうまかった。

上海から昆明へ行く、鉄道があります。
それを桂林から乗りました。桂林駅の一つ前の桂林北駅から乗れば、多少空いて
いるかもしれないと思い、そこから乗りました。その切符は、まだ自分では日本
人とばれてしまうので、たまたま中国人の留学生に買ってもらいました。この方
は王さんといって、九州の西南学院大学へ留学している中国人の方でした。(そ
の節はありがとうございました。)。切符は、硬座です。文字どおり、硬い椅子
の普通の切符です。ベッドのある車両、硬臥という切符は変えませんでした。王
さんのアドバイスでは、夜中に硬臥があくので、とりあえず、それまで硬座に
座っておけばよいとのことでした。

ところが、列車に乗ろうとしたら大変。夜20時発で昆明へは2日後の朝6時頃に着
くのですが、乗る前から満員でした。長距離列車なのにラッシュアワーです。
ホテルは引き払ったし、どうせ毎日こんな感じだと思い、意を決して乗り込みます。

最初はドアの付近でしたが、桂林駅に近づいてくる頃になると、だんだんと席を
たつ人が増えてきました。そこで座席の方へ向かいます。だけど、「その席は空
いていますか?」という中国語がしゃべれない。今だったら、「ヨープーヨー、
チガセなんとか」と言って、アクション交えればなんとか伝わると思います。
ちょっと苦しいですが(~o~)

そのときは、まったくしゃべれなかったので、どうしようと考えました。

まだ若かった。「日本と中国は仲良くなった」ということを額面どおりに受け
取って、パスポートを見せながら空いている席を探したのです。中国人は日本人
に友好を感じているということを、山口百恵が流行っていることや、いろいろな
中国都市で日本人を歓迎するという垂れ幕がかかっているニュースが流れている
ものだから。

もちろん、誰も席を教えてくれませんでした。後からくる、中国人が「席をあい
ているか?」というようなことを聞くと、「対(トゥイ)」と応えてお尻を横に
ずらす席もたくさんありましたが、、、、、、そのとき、日本人は嫌われている
んだなと実感しました。

その後ドアのそばで3時間立ちすくみました。席だけでなく、通路も一杯です。
乗車率120%というところでしょうか?短距離の人は出入りがありますが、長距離
で立っている人は少ないでしょう。短距離といっても駅と駅の間は30分?1時間
ぐらいで、おそらく数十キロぐらいありますが。

もう足がガクガク、社内は熱気マンマンで、まだ21歳だったけれどこれはダメだ
と思いました。そこで、車掌のいる車両まで歩いて、紙にかいてみせました。車
掌席は、部屋のようにはなっていません。車両の右前の6席分を改造して、車掌
の椅子と机を高さ1.5mぐらいの板で囲ったところです。

精一杯の筆談で「私は日本人で中国語ができません。座る席がないので、もしあ
れば硬臥に移動したいです。よろしくお願いします。」そんなようなことを、
「地球の歩き方」のガイドブックから調べてかきました。車掌席の前で切符と一
緒に手でかざして立っていました。他の中国人の中にも、同様なことを交渉する
人が何人かいました。
私よりも先に話していた人は、車掌がバインダーを調べて、連れて行かれまし
た。どうやら硬臥席があるようです。

30分から1時間ぐらいたった頃でしょうか、私がかざしていた紙を車掌がとっ
て、ペンで何か書きました。私の中国語理解では「今は硬臥がない。もう少し
待ってくれ。」と書いたみたいです。私は疲れていたけれど、精一杯の笑顔を浮
かべて、「謝謝」といいました。

2時間くらいすると、他の中国人がやってきて、私と同じようなことを聞いてい
ます。その間、車掌は車掌席から出たり入ったりしていました。

そして朝4時くらいでしょうか。車掌が私に硬臥の差額料金を払えというので
す。あなたの切符は人民のだから、料金を計算しなおして、差額も払えというの
です。最初は「えっー」と思いましたが、8時間くらい立ちっ放しで、さすがに
立ちつづけて足がつらく、眠気が何度もぶり返しましたので、財布を取り出しま
した。あいにく兌換券はなく、人民元でその額を払いました。とはいっても2000
円相当ぐらいだったと思います。

お金を払った後、新しい切符を受け取りました。そのとき、隣で同じように立っ
ていた中国人が車掌に何か小言を言ったような気がします。何をいったかわかり
ませんが、車掌が大きな声で反論していました。日本人(リーベンレン)という
言葉が聞き取れたので、「何で日本人なんかに売るんだ。俺に売れ!」と言って
いたんだと思います。そして車掌は「彼の方が先にずっと待っていたんだ」と
言っていた気がします。今となってはわかりませんが。

車掌がついてこいといった気がするので、荷物をもって後をついていきました。
そして硬臥の真中の段を指差しました。私はほんとうに精一杯の笑顔で、ありが
とうありがとうと何度も言って、頭を下げました。本当に、そのときはありがた
かったのです。そして荷物をベッドの頭の隅において、毛布をかぶって熟睡しま
した。

あのときの車掌は当たり前のことをしただけかもしれませんが、中国人の誠意を
感じました。私の中では、中国人もいろいろという気がします。20年前の中国人
の印象は、多くの中国人は無粋で情報も中国政府公認のものしか知りません。ど
の中国人も、「中国人は日本人を許した。これからは中日友好で行こう。」とい
う話をします。そのくせ、中国では日本の悪いところしか報道されません。

まあこれは、日本でも同じです。ほとんどの日本人は世界をステレオタイプ的な
みかたしかしません。海外旅行しても、見るだけで、海外の人とお話をすること
がありません。できません。
そのため、テレビや新聞などの報道や番組をそのまま真実ととらえます。

それでは海外の真実の何分の一しか知ったことにはなりません。

最低でも英語で話せるようになりましょう。英語が話せれば、世界中の大学卒ぐ
らいの人と話ができるようになります。アメリカ人やイギリス人だけでなく、フ
ランス人やオランダ人、ドイツ人、スイス人、中国人、インド人、フィリピン
人、そして世界中の誰とでも。それぞれの国でも英語ができない人は多いです
が、現地の言葉を覚えるのはもっと大変です。とりあえず英語をはなせるように
なりましょう。

私も英語が少しできるようになって、アジアの人たちと会話ができるようになっ
たのがとてもうれしかったです。

Written by in: 楽天日記 | タグ:

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