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[本]アフリカ 苦悩する大陸

アフリカはエジプトとモロッコだけ行ったことがあります。
アフリカの上辺のアラビア圏だけですね。エジプトのアスワンまで南に下がってくると砂漠に覆われて、人々の肌も黒くなってきます。
さらに南のスーダンに行こうとすると、交通の便が悪いし、内乱真っ最中で命の危険もありました。

アフリカへ行くのは、飛行機でピンポイントに行くしかなさそうです。それとも勇気を奮って、サハラ(砂漠)を縦断して、カメルーンやコンゴを突き抜けるか。

ところが発展しつつあるアジアと違って、アフリカは独立後50年経ってもあまり変わっていないようです。
この本では雑誌エコノミストの著者がアフリカの現実を淡々と教えてくれます。翻訳も読みやすく、すっと頭に入って来ました。

なぜアジアに比べて、アフリカが発展できないかを教えてくれます。

・国の権力者は、国の発展よりも自分たちの親族、部族、見方になってくれたもののためにお金を使う
・汚職や官僚的な手続きが発展を阻害する
・予算は適当でお金を使う
・冷戦構造のときは、アメリカかソ連につくことで補助金をぶんどってきたけれど、私用につかっていた
・国を良くするといって、国連やNGOなどから補助金をぶんどってきたけれど、私用に使っていた

ただアフリカはもともと部族的な社会で、民主主義もないところだった。そこに国家として60年代に植民地化から抜けていきなり独立しても、どのように独立していいか模範的な国がなかったためであったのではなかろうかと思う。

独立運動をしてきた人たちが国のリーダーになっても、平和な国を運営していくことは難しく、結局冷戦構造の中で反対派を締め上げることしかできないというのが現実。理想は消えて、アフリカ人が他のアフリカ人の王となって専制的な国を築くしかできなかった。
これは、アメリカで暴力的に黒人の自由を獲得することに命を注いでいたマルコムXが、独立したばかりのアフリカの国を訪れて「白人がいなくなっても代わりの黒人が同じ事をしていて、そこに自由はない」と嘆いたことと同じ。つまるところ、民意の低さと文盲率の低さが原因にあるように思う。

アフリカで抱えている問題は、アジアは発展途中ではあるけれど、ミャンマーやベトナム、フィリピン、インドネシア、、、など汚職があって遅れている国と程度の問題はあれ同じである。それでもアジアでは日本が一足速く先進国になり、それが韓国や台湾、香港、シンガポールなどを引っ張ってきて、その後も中国、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシアなどを引っ張っているから周りの国が引っ張ることができれば、徐々に変わってくるのではないだろうか。

南アフリカは、犯罪率が高かったり問題は抱えているけれど、高い技術と資源でアフリカで一番進んだ国だ。隣のジンバブエやザンビアも徐々に変わってくるのではないだろうか。中東もインターネットのおかげで徐々にだが民主的になりつつあるようだしね。

昔、アフリカは絶望を感じたけれど、この本を読んで少しだけど未来が見えた気がする。
なにしろ、アフリカの人は陽気でリズミカルで、ミスユニバーサルで選ばれたような美しい人も多いから。

インドと南米と、そしてアフリカも行ってみたい〜。

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