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2007 年 3 月 のアーカイブ

やりたいこと < するべきこと

2007 年 3 月 31 日 コメントはありません

今年の私の仕事のテーマは「やりたいことより、するべきこと」としてい
る。もはや自分の事業を続けることができるかどうかの試金石になってい
る。「するべきこと」を中心に動き始めたら、いろいろな人が支援してくれ
ていてなんとなく生き残れそうな感じを最近持ち始めた。

「やりたいこと」があって起業をした。
自分の中ではこれは「するべきこと」と捉えているんだが、周りの人の理解
があまりない。IT関係の仕事をしている人にいうと「なるほど」とわかって
もらえるが、それ以外の業種の人にとってはちんぷんかんぷんのようだ。未
踏に応募したものが採用されて実現されれば、IT関連事業者数千人に影響を
与えると思うし、それが最終的にエンドユーザーに数十万人、数百人規模が
恩恵を被るようになると思う。英語版などを用意すればその数十倍になるん
だろうと皮算用をしている。問題は技術的に実現できるかにある。

「やりたいことより、するべきこと」この言葉は、確か起業支援ネットのS
さんのブログでKさんが話されていることだったと思う。

私が「やりたいこと」は難しくなかなか進まない、一方で「するべきこと」
と思われる、人の頼みを実現するのは容易い。ホームページをちょっとい
じってそのプログラムをつくったり、MODxというCMSやOpenpneというSNSを
導入することやずっとたやすい。少しプログラムをいじることも、たぶん
「やりたいこと」よりも楽なんだろう。実際にビジネスになりそうなのも、
その「するべきこと」というのは当然かもしれない。

いまは「やりたいこと」を中心にお金を生み出しにくい仕事をしこしこと続
け、それに疲れると「するべきこと」をさっと2倍速の感覚でしている。学
生の頃、数学を学ぶことが「やりたいこと」でとても苦しんでいた。そこに
ふとコンピューターが現れて、数学よりもずっと簡単で楽しいと思った。

私は「やりたいこと」が実現できなかったら起業をやめようと思っていた
が、いまさらこの歳で就職するところはないだろう。退路を絶って、「する
べきこと」を進めていくべきかもしれない。ただ「やりたいこと」は誰も実
現していないので競争はないが、「するべきこと」は技術的に容易なので競
争が激しい。

この競争に入っていくのが先にこの事業に入っている人に迷惑をかけるかも
しれない。ただお客さんにとっては競争は大歓迎で、納期2倍、コスト半分
を実現していくのならばそれはそれでしかたないかもしれない。

それを実現する強力なツールが2つある。

MODxというCMS、OpenpneというSNSだ。

・MODx

MODxは、現在知る限り最強のCMSとなりつつある。
オープンソースで無料で、きれいなHTMLを出し、ユーザーにとっては使いや
すいCMSだ。

デザイナーにホームページを構築しても、その後にページを更新したいと
思ってもなかなかできないという悩みを解消する。全体のデザインはデザイ
ナーにお願いしてDreamweaverで作ってもらう。その後のページの更新は
ユーザーがワープロ感覚で作ってもらえばいい。

これを実現するCMSはいくつかあるが、このMODxが知る限り最強かなと思
う。個人的に難をいえば、言語がRubyでなくてPHPであることぐらいだ。知
人の会社のページをこれで安く作ってみようと思う。

デザインはホームページビルダーなどで作ってもらい、それをインポートす
るだけだ。インポート作業は手作業になるが、規模にもよるが1?3日で終
わると思う。デザイナーさんと仕事をすれば、ホームページを移行して3日
で完成させれば、10?20万円でいける。運用はカスタマイズを別にすれば、
大してかからない。

MODx日本語コミュニティ
http://modxcms.com/forums/index.php#10

これが広まると、ホームページの構築だけでビジネスしていくのはかなり難
しくなるだろうと思う。だって更新はお客さん自身がするので、リピーター
が取りにくくなる。しかしお客さんにとってメリットがあるのでしかたない
ことだ。

OpenpneというSNS

http://openpne.jp/

私の所属している起業支援ネットのメンバー交流SNSとして、勝手に立ち上
げている。こちらも試しに導入したのだが、mixiと操作感が同じで使いやす
い。SNSは性格上似たり寄ったりの機能になってしまうが、こちらはオープ
ンソースなので、カスタマイズもできるかもしれない。

mixiとの相違点は、このOpenpneは技術上ユーザーが1000人を越えるのは難
しいことだ。1台のサーバーに100人を超えると、プログラムの処理が追いつ
かなくなりパンクする。この100人という数字は、コンピューターの性能や
回線速度によるが、せいぜい1000人ぐらいだろう。

mixiの場合は、負荷分散の設計をしており、それが数十万人規模の同時アク
セスでもいけるようにサーバーが100台くらいで処理していると思われる。
この負荷分散というのは、静止画・動画という容量の大きなコンテンツが増
えていく、あるいは使い勝手がよくなるにしたがって、重要な要因になって
いくので今後も研究開発が続けられていくテーマである。

しかし、Openpneを使うときは1000人以内の限定したコミュニティならばと
ても良いと思う。その信頼の置けるメンバーであれば、名前や電話番号など
を公開することもできるし、営業活動をしたりすることもできると思う。

まず、起業支援ネットのメンバー交流SNSとして実験的に始めた。実験を通
しながら、いいところ悪いところを洗い出していけばいいと思う。

こちらも導入コストはほとんどかかっていない。
できることならば、少しデザインを付け加えたいところなんだけれどね。

という2つのツールを片手間に始めている。ほとんど手間はかからないし、
技術的にも簡単。しかも喜んでくれる人がたくさんいるしね。

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【本】未来のきみが待つ場所へ

2007 年 3 月 30 日 コメントはありません


書名: 未来のきみが待つ場所へ
著者: 宮本延春
発行: 講談社
定価: 1100円+税
ISBN4-06-213672-4

 落ちこぼれで、いじめられっ子だったこどもが、高校の数学の先生になった。

 小学校二年生のときに九九で挫折、漢字もいじめっ子に邪魔され、学ぶ気
も失せた。自分自身がダメな子だと思っていた。
中学校1年のときの通知表はオール1、中学卒業のときはすべて足してやっ
と2桁11だった。

 身体が小さくて気が弱かったので、小さいときからいじめられていた。び
くびくしながらすごし、先生も親もいじめから助けてもらうことができない。
 いじめを苦に自殺も2回しようとしたことがある、だけど最後は母が悲し
い顔をするからできなかった。

 おまけに家庭も貧乏で、両親の喧嘩が耐えない。しかも、養子であること
を知った。

私が彼だったら人生に絶望しているだろう。どうして彼がなぜ立ち直って、
大学に入学し高校の数学の先生になれたのか?

こんな話は嘘だろうと思ってしまうが、どうも実話らしい。

読み始めた頃は涙が出そうになって悲しくなり、何度も本を伏せました。で
もがまんしながら読み進めると、「がんばて」と声援していて一気に2時間
で読み終えてしまいました。読みやすく自分の子どもにも読んでもらいたい
なと思います。

本を読んでも、彼の感じてきた辛さを同じように感じることはできないで
しょう。どれだけ絶望を感じていたかは本当にはわかりえません。本に書き
きれないこともあるだろうし、そのときの五感や心の中からの叫びのような
ものは得られないと思います。

でも別の種類の心の痛みや辛さの経験があれば、少しは想像できるのかなと
思います。

私は「いじめ」それ自身は仕方ないことだと思います。世界中でどの社会に
も「いじめ」はあります。社会的に立場の強いものと弱いものがある以上、
それが会社という組織の中、学校という組織の中に反映されます。

日本の「いじめ」は陰湿だといわれますが、それは日本の社会が陰湿だから
でそれが学校の陰湿ないじめに反映しているのだと思います。

陰湿というのは字のごとく、日のあたらないところで湿っているものです。
日のあたるところへ出れば、自分が成長できるところもあるでしょう。彼も
運よくそういった会社や人との出会いをして、今の彼があると思います。た
だその日のあたるところへ行くには、彼自身一歩踏み出したからではないで
しょうか。

彼が1週間閉じこもって、こんな人生からどう立ち直るか必死に考えたり、
「『する後悔』と、『しない後悔』、どちらかを選ぶならば『する後悔』
だ。」ということを自分で考え抜いたからだと思います。

私は尊敬できる先生もいましたが、幻滅している教師にも会いました。幻滅
している方が印象が強かったので、教師という道を進むことは考えませんで
した。でも彼のように挫折を経験した人にこそ、人を導く教師であって欲し
いと思います。

彼とは世代が異なりますが、同じ大学の同じ学部で学んだことを誇りに思っ
ています。


未来のきみが待つ場所へ

  • 著:宮本延春
  • 出版社:講談社
  • 定価:1155円

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マリノのクレドがあるか?

2007 年 3 月 29 日 コメントはありません

昨日、日曜日にブログに書いたことと同じようなことをメールに書いて送り
ました。すると、昨日マリノから電話がありました。

ブログを書いた後に気になったので、ホームページの問い合わせ先に対して
メールを送ったんです。クレーマーのように思われてはいけないので、昔T
さんから教えてもらったように相手を非難するのではなくて、自分の心情を
つづることに努めたんです。

5000円の損に拘っているのではありません。

実は1年ちょっと前にも、近所のガソリンスタンドで使う1万円のプリペイド
カードがあるのですが、5000円分を同じく期限切れで無駄にしてしまったん
です。そのときは悔しかったけれど諦めた。自分が悪いんです。悔しいから
結局そのガソリンスタンドは2度と行っていませんけれど。

ポイントカードというものは流行でどこのお店でも、顧客を招き寄せるのに
有効な手段であると思っています。
だけどこうしたケースでは却って客を遠ざけてしまう危険性もある両刃の剣
なのかもしれないと思います。それよりはいつも安い値段で出していた方が
いいと思います。財布の中は、ポイントカードがたくさんあって多くは無駄
になっていますから。ICカードで共通化をして欲しいのだけれど、なかなか
進まないし。

↑そういうICカードの基盤を作るのは、ITの仕事なんですが、あまり関わっ
ていないし、側面から支援することぐらいしかできないですかね。

私の出したメールに対して返事があるかどうかわかりません。
単なるクレームのメールだったら丁重に断られて終わりでしょう。
普通の会社だとしたら無理かもしれない、そのまま捨てられてしまうのか
もしれないと思いました。でもひょっとしたら、本で読んだ次のような奇跡
が本当に起こるかもしれないとちょっと期待したんです。

サウスウエスト航空の社是は「顧客第二主義」「従業員の満足第一主義」と
いいます。サウスウエスト航空は徹底した合理主義で、航空券を発行しな
かったり、清掃サービスは自分たちでやったり、1人何役で経費を節減して
いる会社です。その代わり、その経費を浮いた分を、お客さんと社員に還元
するような会社です。

社員を大事にします。社員はそれを信頼して、仕事に打ち込むことができま
す。余裕が生まれます。社員は余裕を持って、顧客にとってよりよいサービ
スを提供できるという好循環が生まれます。

徹底的に経費削減をしながら、創造的なサービスを提供する会社として知ら
れています。

リッツ・カールトン・ホテルのクレドも有名です。社員一人ひとりが自分の
できることすべきことを考えて行動しているから、このホテルでは奇跡を起
こすことができるそうです。

この2つの会社の共通点は、社員が個として何をやるかというところです。
個が成り立って、その集合体として組織があるという考え方に基づいていま
す。上から下へ指示がいくだけではこういう組織になりません。そうやって
与えられた仕事をするだけでなく、仕事を創造する喜びを持つと、組織は活
き活きしてくると思います。

これは理想なんでしょうか?
こんなことは現実にできるのでしょうか?
これらの話は美化されたり脚色されたりしているのでしょうか?

私にはサウスウエスト航空もリッツ・カールトン・ホテルも縁がないので直
接経験することができません。

私はそれをマリノがそうなのかどうなのか試したいという気持ちでした。

「お客さまは神様です」という言葉がありますが私はそうは思いません。
お客とサービスを提供するものの2者が同等の立場で交換し、そのときにた
またまお金が渡ったにすぎません。飛行機に乗る人やホテルを利用する人
は、サービスを一方的に受ける立場ではありますが、そこに参加する以上は
その場の雰囲気の一部を提供する人でなくてはいけません。飛行機に乗る人
が俺は客だから、何でもサービスしてもらうんだ、何でもしてもいいんだと
いうのはいけません。ホテルだって、何でもいってもいいんだというもので
もありません。本当に困ったときにサービスを受けることができるというと
ころでいいと思います。いつもニコニコと明るく接してくれるだけでいいん
です。

果たしてマリノはその組織と同じでしょうか?それとも普通の組織でしょうか?

メールを出して1日経っても何の音沙汰がなかったので、まあしかたないな
と思いました。

すると今日、メールアドレスと「半田」店というところから会員のデータ
ベースから私を特定したんでしょう。まず自宅に電話がかかり、妻が私の携
帯の電話を伝えて、携帯へ電話がかかってきました。

担当の方はとても丁寧に電話で話しました。
いただいたメールについてはとても心を打たれました。私自身が開店当時の
半田店の店長をしており、十分に気持ちが伝わりました。
心を害したことについて謝罪したいと思います。
当方の気持ちとして2000円相当のクーポンを送らせていただきたいという話
でした。

電話を受けたときは、特に感動もなく何も感じませんでした。ただ「はい」
「はい」と答えているだけです。

正直言えば5000円でなかったことはちょっと悔しいが、期待を裏切らなくて
うれしかった感じです。今すぐには行く気にはならないが、人の記憶は忘れ
るのでそのうちにいくかもしれません。この2000円のクーポンも有効期限が
1年間だしね。なにぶん近所になく車で30分かけていかなくてはいけないの
で、そこまで行く動機付けになるかどうか自信がない。

レストランや小売業は、競争が激しく、わずかな利益を得るのが難しいと思
います。その上でいろいろと考えておられるのは頭が下がる思いです。

写真は今日届いた手紙とそのクーポンです。

今回のことも、私が半年に一度でも行っていればお互いに気まずい思いをし
なかった。マリノさんも記念日を覚えて1年に1回ぐらい葉書を送ってくれ
ているのだったら、「有効期限まであと1ヶ月」という知らせをくれても良
かった気がする(ひょっとしたらスパムメール扱いになってみていないかも
しれないが)。

会社の顧客管理のシステムでそういう機能がなければ、私のプログラムで側
面からそういうことを補助できればいいなと思います。まだ未完成だけれどね。

妻に私がこういうことがあったんだよと言ったら、思いっきり笑っていた。
「あんた変ねぇ」
そしてこう切り返した。
「ポイントは有効期限の無いのが普通じゃないの。」

私の気持ちは少し収まったが、妻は現実的なようである。

でもマリノは、もしよかったら行ってみてください。明るく気持ちが朗らか
になれると思います。
http://www.marino-net.co.jp/

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