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すごい発明だ。バッテリーが劣化しないんだ。/
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RT @kazu_fujisawa: ハズレ馬券が経費になったら、こんどは本業の収入の損金にできるという理屈にもなっちゃうわけで、公営ギャンブルはショバ代以外は非課税というように法律を変えるしかない。

Posted on 11 4月 2016 In:

[本]乳房に蚊


乳房に蚊

  • 足立紳
  • 幻冬舎
  • 1404円

Amazonで購入
書評

この本の背表紙は、白地に豊満な乳房が大きく描かれている。
乳房にはピンク色の乳首と停まった蚊が一匹。

なんとも不思議な絵柄だが、通勤の電車の中で本を広げながら読むのは少し恥ずかしい。
でも私はいい年なので、いまさら恥ずかしがること自体が恥ずかしい。周りを気にしないことにした。

しかし、この「乳房に蚊」という題名はなんだろう?
題から本の内容が全く想像できない。
帯には「結婚とは、永遠に続く倦怠期。」とある。そうか、倦怠期を迎えた妻の乳房か。
それにしては、ピンク色とは若くて初々しい。それに蚊の組み合わせ。
その不可思議な煙に巻かれながら、その謎を明かすべく読み始めた。

読み始めてみると、止まらない。文体が軽くノリが良いので、どんどん先に進めてしまう。
もう1ページ読もうと思っていたら、駅で電車を降りるのを忘れてしまった。
中断するのが難しく、一気に読んでしまった。

小説の主人公は、かつては輝いていたがいまは売れない脚本家。
その売れないときの仕事と生活の一瞬を切り取った物語。

作者の私小説に、作者のみが感じるような心理描写があり、テレビのドラマを見ているようだ。
日常の何気ない生活の中に、普通の人々が感じる不満とやるせなさと期待と苛立ちに共感する

ああ、いつか見た風景。こんな感じを抱いていたな。
そして、また同じようなことを言うのかも。

安心した生活にも、ちょとしたハプニングやイベントが生じ、また変わらない日々を過ごす。

まるでテレビの2時間ドラマを見ていたようだった。